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入院しておかゆの美味しさに目覚める編

(前回のあらすじ)
盲腸で入院した。

入院したのが夜だったので、翌朝から絶食で点滴打ち続けを丸二日間行った。水しか口にせず、動けないのでスマホを弄ると食べ物のことばかり調べてしまう。アランは動かなければそんなに痛くなかったので、ナンプレとスマホで時間を潰していたけれど、空腹のせいで時間がとても長く感じた。

三日目から味のついた液体が飲めるようになった。とはいっても、うすーい具なし味噌汁とおかゆを濾過した汁(?)の二つしかなかった。
十倍粥の倍ぐらいの滑らかさあったので、もはや粥なのかもよく分からない。

アランは元々お粥が苦手だったので、お腹空いてても食べるの躊躇うな……の気持ちだったのだが、もうご飯のことで頭いっぱいだったので、とりあえず啜った。

これがめっちゃ美味しいのな!!

味がする汁に感謝しながらごくごく飲んだ。
あらゆる食事に感謝。
作ってくれた人に感謝。
育ててくれた人に感謝。

あっという間に平らげ、お腹がびっくりしたのか腹痛が尋常ではない勢いで来た。

それからは毎日少しずつ食べられるものが増え、1週間ほどで退院出来た。良かった。

退院後、心配してくれた友達が
「快気祝いにご飯行こうよ!」
って言ってくれて嬉しかった。
お店予約してくれたらしく、ウキウキついて行ってお店に着いたら食べ放題でウケた。もう潔く揚げ物めちゃくちゃ食べてお腹痛くした。

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