あの人、ストーカーじゃね?(おるば編)
ここ数日、ましゅと帰っている時によく見かける男がいる。振り返ったり顔を見ようとしたりすると、警戒してどこかに行ってくれるのだが…あの人、ストーカーじゃね?
遠くから見てくるだけだし警察に相談するかどうか悩んでいたが、今のところ被害もないし特に何もしなかった。
いつものように2人で帰っていたが、ましゅが
「今日は寄り道して帰るんだった。買い出ししなくちゃ」
と言うので、ましゅに手を振り 1人で帰ろうとした時、ふと ましゅの方に目をやると、あの人がましゅの後ろを歩いていくのが見えた。ましゅが危ない!
俺は走ってましゅ達を追いかけた。男がましゅの髪に手を伸ばしていたが、ましゅは足元を見ていて気づいていない!
タイミング良くましゅが何かを拾うため屈んだので、俺はましゅにぶつかることなく、男だけに体当たりすることが出来た。
男の胸ぐらを掴み問い詰めると、
「2人が尊いから近くで見たくて…止まらなくなっちゃって…」
と訳分からないことを言っていた。
ましゅは静かに警察を呼んだ。
警察から事情を聞かれ解放されたあと、
「怖かった…ありがとうおるばくん」
と笑ってくれた。怪我がなくて良かった…。