パンデミック編
アランは2年ほど学生寮にいたので、そこで様々な人との出会いがあった。男子寮と女子寮は別の建物になっているが、食堂は共有スペースなのでわちゃわちゃしていてとても賑やか。
新入寮生が入ってきてからは寮のことについて説明したり、お風呂の使い方や食堂の使い方、掃除の分担などを一緒に行いながら教えてくれて、上級生がかなり手をかけてくれる寮だった。
何が言いたいかというと、やたらと人が密集してたので1年生の4月頭からインフルエンザが大流行した。
インフルエンザで入学式に出られない子もいたし、熱が出て途中退出した子もいた。同じ階の1年生も2人程発熱し、先輩たちと近くのコンビニで飲み物やゼリーを買って差し入れした。
ちなみに1部屋は2~4人で生活するので、インフルエンザにかかったからといって直ぐに隔離したり出来ないで、そのまま生活する。
どの階に何人、全体で何人インフルエンザにかかっているか、玄関すぐの黒板に記入それていたが、MAX50人くらい(ある階で15~6人出た)かかった時はとっとと辞めようと思った。
学生寮にいると、体調悪い時に助けてもらえるからと母に言われ寮に入ったアランであったが、これマッチポンプなんじゃね?と思った。
寮を辞め久しぶりに新歓のお手伝いに行ったら、コロナ感染者が出た時のために1部屋空室を作っていて「ちゃんと学んでる…!」って1番感動した。
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