大学の講義:道徳編
アランはこう見えて教育課程なので、道徳の授業を受ける機会があった。学科によってクラス分けがされていたのだけれど、アランのクラスの教授はなかなか癖のある人だった。
「確認ですけど、授業の4分の1以上欠席した場合は単位が出ませんので、4回休んだ時点で単位を落としてしまいます。」
「では欠席について定義しましょう。皆さんには身体と魂がありますね。身体と魂どちらも出席している場合には文句なしの出席です。」
なにか始まったぞ、とザワザワしだす学生
「身体と魂どちらも欠席している場合、申し訳ないですけどこれは欠席です。
ここからが面倒ですね、身体が出席していて魂が欠席している場合、毎回出している授業レポートさえ提出頂ければその時間以外魂が欠席していても出席として認めます。
しかし、魂が出席していて身体が欠席している場合には、授業レポートの提出は出来ないため、申し訳ないですけど今回は欠席とさせてください。」
なんだなんだと騒ぐ学生。要は身体が授業に参加していないと欠席ってことで、当たり前すぎて笑ってしまった。
授業の内容は全然覚えてない(先生ごめんなさい)けど、しばらく友達とアランの中でマイブームだったので
「ごめん今日の1コマ休む、魂は出席してる」
「魂が出席してるだけえらい」
といったやり取りをしてた。
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