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私なりの「仕事と育児」。大好きなクライミングを仕事にしています。


こんにちは、ALL YOURS 2nd です!

第7回目の記事で取り上げさせていただくのは、2児のお子さんを育てながらもクライミングジムで働いている寿村 尚良余さんです。

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<インタビュイー情報>

名前     寿村 尚良余
年齢     36歳
職業     クライミングジムの広報・販売促進
出身地    大阪府
趣味     担々麺を食べること
       (おすすめの店:御茶ノ水にある成都正宗担々麺 つじ田)

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「好きなことで、生きていく」

これは以前CMでよく流れていたYouTubeのキャッチコピーです。現代は働き方が多様化し、自分の好きを仕事にしたいと思っている方も増えています。

そんな中、2人のお子さんを育てながらも自分の好きを仕事として選び、現在クライミングジムのテレワークをしている寿村さんにインタビューを行ってきました。

クライミングジムでの仕事をはじめたきっかけ

子供の頃、寿村さんは雨樋を登るのが大好きだったそうです。ある日その姿を見た友達が、実際にもっと登ることができる場所があると施設を紹介してくれました。これがクライミングとの最初の出会いであり、将来働く職場となります。高校生になると、寿村さんはアルバイトで稼いだお金でこの施設に通うようになります。施設の店長は登るのが大好きな寿村さんを見て、「そんなに好きなら、店で働かないか?」と誘い、クライミングジムでアルバイトとして働くことになったそうです。就職活動をする際に、以前取っていた資格を活かす仕事と自分の好きなクライミングの仕事の間でどちらを選ぶか葛藤があったそうです。しかし、胸の内には「やっぱり自分の好きなクライミングの仕事がしたい」という想いがあり、お声掛けを頂いていたお誘いを受けて、このクライミングを仕事にすることに決めました。

クライミングの魅力

クライミングは、身体だけでなく、頭も使うパズルのようなスポーツです。登る前にはどのルートで登っていくのかを考える時間が設けられ、ルートを何度も何度も確認する方や、とりあえず登ってから考える人など、登り方にはその人の個性が出てくるといいます。そんなクライミングを愛してやまない寿村さんが思うボルダリングの魅力は、上を見上げることが多いスポーツだからこそ嫌なことがあっても登っている時には忘れてしまうくらいに気持ちのいいリフレッシュなることだそうです。


現場での仕事から、テレワークへ

寿村さんは元々、1日で500人以上も来店する都内のクライミングジムの店長を7年間務めていました。そこではお客さんの対応であったり、クライミングの登るルートを石を動かしてつくっていたそうです。しかし子供が生まれてからは、ジムでの現場務めから、自分のペースで働くことができるテレワークでの仕事のスタイルへと変えました。
クライミングジムのテレワークでは、主に広報と販売促進を行っています。広報では、資料を作成したり、オンラインミーティングを行ったり、クライミングの監修に人材を派遣しています。クライミングジムの取材やドラマ・雑誌のスチール撮影などの依頼をいただくと、先方と交渉してつなぎ、現場に落とし込むという仕事もされているそうです。また販売促進では、店舗の物販展示会への参加や、各店舗の在庫のオーダー管理を行っています。

好きを仕事にする

自分の好きを仕事にすることは、それが嫌いになってしまうという可能性も潜んでいます。そんな中、自分の好きであるクライミングを仕事にした寿村さんは、自分がやりたいと思ったことに対して「とりあえず、やってみる」ということを大事にしているそうです。

後戻りはいくらでもできるからこそ、「とりあえず、やってみる」ということを大事にしています。やってみて、嫌いになりそうだと思ったらやめたらいいんです。ただ、やらずして歳をとる方が後々後悔すると思っています。

何事にも挑戦を大事にしているとお話してくれた寿村さん。なんと高校生の頃には、タイにバックパッカーの旅をしていたそうです。

1日のスケジュール


寿村さんの1日の流れです。送迎や洗濯、夕飯の準備など毎日たくさんのタスクがある中で、子育ての時間と共に”自分の時間”というものをきっちりとつくることを大事にしています。自分の時間では、Netflixを見てゆっくり過ごしたり、旦那さんとのおしゃべりの時間にあてることが多いそうです。


出産後の仕事に対する悶々

寿村さんは、子供を産む前は自分の時間の約9割を仕事にあてるほど、仕事をすることが大好きでした。しかし、出産後は子供が熱を出してもすぐに戻れるように時間に余裕を持ち、以前まではとことん承っていた仕事も数を減らすようにしたそうです。すると、今までこなせていたスピード感では仕事ができなくなり、寿村さんの中でモヤモヤが生まれました。今までのスピード感で仕事をしたいが子育てもしなければならない。子育てと仕事の日々に、何かに追われるような焦燥感を感じたそうです。
「一体私は何に追われているのだろう…。」
ふと立ち止まって考えた時に、寿村さんは周りとの基準に合わせていることに気づきました。

"自分なり"のやり方を探す

寿村さんはこうしたモヤモヤがうまれた時は、自分の考えが周りの基準に合わせてしまっていないかと必ず自分の中で答え合わせをしているといいます。そうすると自分が悩んでいることが、実はそんなに考えすぎることではなかったりするそうです。

『みんながこれだけの仕事をしているから自分もしなければならない』
『子育てはこのようにしなければならない』
と無意識に思い込みがちですが、実はそんなことはないんです。限られた時間の中で、自分がやりたい仕事をどういう風にしたら子育てと両立していけるのか。自分に合うやり方を模索しながら、今は頑張っています。


寿村さんとALL YOURS


ALL YOURSとの出会いは、寿村さんのご友人であるイラストレーターの方がALL YOURSで個展を開いていたことがきっかけでした。
寿村さんは、その時その時の流行りのモノを身につけるというよりも、1つのものを長く大切に扱うという考えを大事にしています。それには、寿村さんのお母さんが服を手直ししながら何十年も大事に着続けているのを見て育ってきたからだそうです。

そこで、「はじまりから、おわりまで責任を持つ」というコンセプトを掲げるALL YOURSに共感し、利用するようになりました。

寿村さんが愛用しているのは、ハイキックジーンズ。ジーンズなのに気持ちがよく、自由に動けることから、子供たちと公園に出かける時などの普段着に着用されているそうです。




世間の価値観や風潮に流されず、自分に合ったやり方を模索する。

寿村さんは、出産を機に現場での仕事から、自分の生活に合うテレワークへと変えて、現在も育児をしながら自分の好きなクライミングの仕事を続けています。

ありのままの自分を受け入れ、自分に合うやり方を取り入れる。そうすることで、自身が納得のいく選択ができ、日々の生活もより充実したものになるのかもしれません。


(編集:ヒヨリ)


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