コーポエリーゼ 106号室
作者
イ017
水のせせらぎ、水の滴るよう、水をさす、水が合わない、水を得た魚のよう、水に流す
水に関係する言葉は意外と多くない。
いい意味の物もあれば、よくない意味の物もある。使い方次第だが。
「私」はそんな、水のような存在でありたいと思う。
「私」はいつの間にかここに存在している。
というのも、突然どこからともなく声が聞こえ
「今日からここコーポエリーゼが、あなたの居場所です。」
なので「私」はここにいる、ここがどこなのかと言われると困る。
コーポエリーゼのどこかなのだろう。
「私」がわかっていることを整理すると次の通りだ。
・コーポエリーゼのどこか
・近くに誰かがいる
・水の音がする
以上。
あまりにも少ない情報、「私」という言葉も上記にあるように近くにいる誰かが発している、音?から推察しその言葉を借りているに過ぎない。
なぜこんな「話」をしているのかというと
ひとえに「暇」だからである。
そして最近ここがあなたの居場所、とのたまった声の主にありがたくも助言をいただいた。
「あたまのなかでかんがえたことをアウトプットできるようにしておきます、だからにっきでもつけてみてはどうでしょう?」
なんだか言っている意味が全く理解できなかったが、「にっき」というものをつけてみようと思う。
そんな「私」が「にっき」をしたためていくとしよう。
ある時、近くにいる誰かが言った。
「間に合わない~!!!」
なんだかドタバタと音がする。
しばらくの「静寂」とともに水のせせらぎ、そして「濁流」が流れる音。
「私」の近くにいる誰かは時折慌ただしい音を発し、そしてどこかへ行ってしまう。
もう少し「余裕」を持てばいいのに。と考えたことを「にっき」にしたためる。
こんな感じでいいのだろうか。「にっき」というものは。
まぁ、そのうち慣れて要領が得られれば形になるだろう。
それではまた、気が向いたときに。