本番前の不安を力に変える ~ 脳神経科学とトップアスリートの実例から学ぶ具体的な手順~
おはようございます!
アスリートメンタルコーチのあべちゃんこと阿部健二です。
今日は「本番前の不安」について、
トップアスリートの実例を交えながら、
具体的な対処法をお伝えしていきます。
「本番の前の不安」については
年代問わず、数多くの問い合わせがあります
■ そもそも不安とは何か?
不安は私たちの生存本能から来る自然な感情です。
危険から身を守るために、人は「不安」という感情を持っています。
また、適度な不安は私たちのパフォーマンスを高める効果もあります。重要なのは、不安を「なくす」ことではなく、「活用する」ことなのです。
■ アスリートの不安には2種類ある
認知的不安
「失敗したらどうしよう」
「期待に応えられないかも」
といった思考面での不安
身体的不安
手の震え
心拍数の上昇
胃の痛み
といった身体症状としての不安
それでは、実際のトップアスリートたちは、
この不安とどのように向き合い、
活用しているのか見ていきましょう。
■ 不安を味方にする - 格闘家・菊野克紀選手の事例
UFC(世界最高峰の総合格闘技団体)で2連敗を喫した菊野選手のケースは、
不安の活用法を考える上で非常に示唆的です。
TIP1: 不安を味方にする3ステップ
不安な気持ちを紙に書き出す
「なぜそれが不安なのか?」と自問する
その不安が教えてくれている必要な準備や対策を具体化する
菊野選手は「試合で負けるのが不安」という感情を、
「スタミナ練習が足りていない」という具体的なメッセージとして
受け取り、必要なトレーニングを組み立てていきました。
■ イメージの力を使う - 空手道・篠原浩人選手の事例
全日本選手権決勝での敗戦後、篠原選手が実践したのが
「五感を使ったイメージトレーニング」です。
TIP2: 理想の自分をイメージする4ステップ
表彰台の一番高い位置に立っている自分を想像する
その時に見えている景色を具体的にイメージする
聞こえている音(歓声や音楽など)を思い浮かべる
体で感じる感覚(心拍数や筋肉の状態など)を意識する
この方法により、本番で必要な準備が明確になり、
より具体的な練習計画を立てることができました。
■ 今この瞬間に集中する - 競輪選手・徳田匠選手の事例
徳田選手が実践したのは、シンプルながら効果的な
「今この瞬間」への集中です。
TIP3: 本番直前の集中力を高める3ステップ
コートや競技場に入る前に深呼吸を3回行う
呼吸に意識を集中させる
吸う息でポジティブなエネルギーが体に入ってくるイメージを持つ
この単純な手順を実践することで、不要な思考をクリアにし、本番でのパフォーマンスを最大限に引き出すことができました。
■ まとめ - 不安を力に変えるポイント
不安は自然な感情であり、適度な不安はむしろパフォーマンスを高める
不安は具体的な準備のメッセージとして受け止める
イメージトレーニングと呼吸法で不安をコントロール
「今この瞬間」に意識を向けることで余計な思考を減らす
参考文献:
合同会社All Days Sports編
『子どもの「自立」を育てる
スポーツコーチング ボトムアップ理論5ステップ』(スキーエスト, 2018)HIGHFLYERS(Web記事)「メンタルコーチング特集記事シリーズ」(2016-2023)
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