アスリートの心の準備～試合前の"最強のウォーミングアップ"とは～

2025年1月16日 12:50

こんにちは！
アスリートメンタルコーチのあべちゃんこと阿部健二です。

今日は、私が10年以上サポートしてきたトップアスリートたちの実践事例をもとに、試合前の効果的な心のウォーミングアップについてお話しします。

ウォーミングアップと聞くとほとんどの方は身体を動かして運動をする準備をすることをイメージされると思います。
しかし、心のウォーミングアップを意識的にされる方はほとんどいらっしゃらないのではないかと思います。

■ なぜ心の準備が重要なのか?

徳田匠選手(競輪S級2班)は、以前こう語っています：
「技術的な準備はできているのに、本番で思うように体が動かない。
頭では分かっているのに、なぜか思い切った走りができない...」

これは多くのアスリートが経験する課題です。
実は、この症状には明確な理由があります。

心が整っていない状態では、せっかくの身体能力を100%発揮できないのです。
なぜなら、身体能力の潜在的なコントロールをしているのは心だからです。

【POINT】
身体と心は密接に繋がっています。心の状態が乱れると、筋肉の緊張度が上がり、動きが硬くなってしまいます。

■ 実践的な心の準備3ステップ

では具体的に、試合前にどのような準備をすれば良いのでしょうか。

ステップ1：「体感覚チェック」
空手道の篠原浩人選手(元日本代表)が実践していた方法です：

【POINT】
体の状態を知ることで、心の状態も把握できます。緊張している部位は、心の不安が現れている場所かもしれません。

ステップ2：「呼吸の調整」
カヌースラーローム選手の岡崎遥海選手(アジア大会メダリスト・パリオリンピック出場)が活用している技術です：

【POINT】
呼吸は、自律神経系に直接働きかけることができる数少ない機能です。意識的に呼吸を整えることで、心拍数を下げ、リラックスした状態を作り出せます。これは競技以外の普段からやっておくと良いと思います。

ステップ3：「イメージの活用」
格闘家の菊野克紀選手が実践し、大きな成果を上げた方法です：

【POINT】
イメージトレーニングは、実際の動作と同じ神経回路を使います。成功体験を思い出すことで、本番でもその状態を再現しやすくなります。

■ 実践時の注意点

時間配分
ウォーミングアップ全体の15-20%程度を心の準備に充てることをお勧めします。
※個人差があるので自分にとってどんな時間配分が良いかを試行錯誤してみてください。
環境設定
可能な限り、静かで落ち着ける場所を確保しましょう。
※これも個人差があり、必ずしも静かな場所がマストではありません。試合直前までワイワイガヤガヤと話をしていたほうが良いという選手もいます。
継続性
試合当日だけでなく、普段の練習でも取り入れることで効果が高まります。

【SUCCESS TIPS】

■ よくある質問

Q：試合直前に時間がない場合は?
A：最低限、深呼吸を3回行い、ベストパフォーマンス時の1シーンを思い出すだけでも効果があります。

Q：緊張が強すぎて集中できない場合は?
A：まずは体感覚チェックに時間をかけ、体の状態を把握することを優先してください。緊張している自分をまずは受け入れることから始めると良いと思います。緊張はある意味、ここの準備を本能的にしている状態です。

私たちが行うメンタルコーチングでは、このような具体的な技術を、選手一人一人の特性に合わせてカスタマイズしています。

心の準備は、決して特別なものではありません。日々の練習に組み込むことで、本番での力の発揮を確実にするための重要な要素なのです。

自分史上最高の自分を目指してチャレンジしている、したい人向けのメルマガも配信しています。
ご興味のある方はこちらからメルマガ登録をお願いします。
ご登録くださった全員の方へ、自分を知るための自己診断シート8枚をプレゼントさせて頂いております。

自己診断シートはご登録後のダウンロードURLよりダウンロードください。
興味のある方は、今すぐ、下記フォームよりメールアドレスを登録ください！！

アスリートの心の準備 ～試合前の"最強のウォーミングアップ"とは～