【メモ】マルコム・グラッドウェル,勝間和代訳『天才!成功する人々の法則』講談社,2009年
天才=1万時間×タイミング×文化
◎気づきをくれた言葉たち その1
★ロゼトの謎
イタリア、死因が老衰だけの村=個人を超えた視点の必要性
★マタイ効果=与えられた者はさらに豊かになっていく。
カナダのアイスホッケーの選抜、1,2,3月生まればかり
「選別」、「能力別クラス編成」「特別な体験」
早くからの選別があり、能力別に分けられて、他の選手がしない強い相手との多くの試合経験を積む→結果として本当に「強い選手」になる。
★大リーグも圧倒的に8月生まれが多い!
★1万時間の法則
「生まれつきの才能はあるのか?」明らかにイエス
★バイオリンの練習時間の調査(K・アンダース・エリクソン) 1990年ベルリン音楽アカデミー
3つのグループに分けて調査
1番目はソリスト(独奏者)になれる可能性があるグループ
2番目は「優れた」という評価にとどまるグループ
3番目はプロになれそうになく、公立学校の音楽教師を目指すグループ
この3つのグループに対して
「はじめてバイオリンを手にしたときから、これまで何時間、練習してきましたか?」
ほとんどの人は5歳ごろ練習を始めた。
最初の2、3年ほぼ変わらず→週2、3時間
8歳から違い徐々に練習時間が増えていく。
トップグループ→ 20歳で週30時間以上。 計 10,000時間。
”優れた”学生グループ 計 8,000時間。
音楽教師グループ 計 4,000時間。
プロとアマチュアのピアニストについても調査。
アマチュア → 20歳で 2,000時間
プロ → 20歳で10,000時間
「生まれつきの天才」も
「何分の一かの時間で、楽々とトップの座を楽しむ音楽家」も
「他の誰よりも努力するが、トップランクに入る力がないガリ勉タイプ」も
いなかった。
10,000(1万)時間は魔法の数字。
チャンスが来たときに1万時間を超え、準備を終えていた人々
★歴史上の世界の富豪ベスト75
75人中14人→十九世紀半ばのアメリカ人
→1831年~1840年生まれに集中している。
1860~70年代=アメリカ経済最大の転換期
鉄道が敷かれ、ウォール街の重要性が増す。
工業生産が本格的に始まる。
古い経済のルールが壊され、新たにつくられる。
その転換期に何歳で迎えたかが重要である。
1840年代後半だと、若すぎて、好機がつかめない。
1820年代に生まれたのでは早すぎる。
=14名は先見の明と才能があったが、同時に特別な好機も与えられた。
★パソコン革命
1975年5月1日
『ポピュラー・エレクトロニクス』誌
世界初となる一般向けパーソナルコンピュータ
Altaⅰr8800の特集記事を組んだとき
=普通の人が所有して使える
そのパソコン革命に20~22歳で初めから参加できていた人
→1954~55年生まれ
パソコン革命に関わる著名人
★ビル・ジョイ 1954年11月 8日
★ビル・ゲイツ 1955年10月28日
★ポール・アレン 1953年 1月21日
★スティーブ・バルマー 1956年 3月24日
★スティーブ・ジョブズ 1955年 2月24日
★エリック・シュミット 1955年 4月27日
★スコット・マクニーリ 1954年11月13日
★ビノッド・コースラ 1955年 1月28日
★アンディ・ベクトムシャイム 1955年 9月30日
まとめ
まとめると、才能は必要。全員が名を成したわけではない。
しかし!
1万時間で、磨き上げれば誰でもその分野のスペシャリストになれる。
ただ、同時に
生まれた年代・生まれた月で好機をつかめめるかどうか大きく左右される。
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