日々是雑感2021/06/04
昨今の芸術環境に追いつこうにも、何か隔絶の世を感じる。
さまざまなメディアが隆盛を極め、各地でアートフェアや芸術祭など、営利非営利問わず跋扈している中、たまたまネットを色々巡っていたらこんなことを見つけた。「考えることこそが教養である」と主張する人がいた。件の竹中平蔵氏である。
まだ本の全体を見ていないが、興味はそそるタイトルである。しかし、タイトルだけを見て、果たして「考える」ことが教養になるのか、穿った見方をしてしまう。とはいえ、筆者の政治的思想がどうしても邪魔をしてしまうが、ここは一つグッと堪えて買って読んでみたいと思う。
知識の蓄積や記憶は教養ではなく記憶である。芸術面においては見る側と描く・創る側の肉体と精神の総合格闘技のようである。そういうことを踏まえた上で「考えることこそが教養である」を読んでみようと思う。
それら情報をかき集めている中で、残念ながら芸術を本格的に政治利用して嘘のモルタルを固めようとする人たちがのさばっていることに心を痛める。政治家が問題提起して正解だった気がする。なかったらおそらく嘘が罷り通ったひどい世界になっていたのかもしれない。
彼らにあなた方の本質的な「教養とは何か」問いただしたい。おそらく、彼らは教養も何も、嘘ばかり教えられた残念な人たちなのかもしれない。
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