日々是雑感2020/06/22&駅歩紀行#1

名古屋市名東区、市営地下鉄東山線の東の玄関口、藤が丘駅。この駅から歩いて10分くらいのところにあった、夢と希望と青春の跡に向かって歩いてみた。

そこは親に連れられていくことは数知れず。栄の一等地の地下街にも店を構え、行けば何かがあるという楽しみがあった。そのお店で買った画材の数は数知れず。今も自身の宝としているものも少なくない。

今年の2月末に事業を停止となり、破産倒産となったニュースは東海エリアでは出なかったのかも知れないが、画材業界にとっては非常に大きなニュースとして捉えられた。

自分はその事が今でも信じられず、行くたびにシャッターが開いているのではないか期待しているが、やはりそれは夢のまた夢の話のようだ。

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アートウェーブ藤が丘、株式会社島本画材藤が丘店でもある。自分はこの場所が好きだった。栄では人混みが多く、掘り出し物が見つからないから、ゆっくりとした環境で見つけた道具類などは今でも自身の宝物である。

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看板も、何か物悲しさを感じる。

小学生の頃から、ずっと親の影響で水彩画材を買っていた関係で、そして中学高校の頃は油絵に必要な画材類全般、キャンバスなど沢山買ってきた青春時代の画材の特性に対する執念をここで燃やしたほろ苦い思い出もある。

もう、この店の中に入ることはないんだなと思うと、少し悲しさがこみ上げてくる。青春の一部が朽ちていくことに対する悔しさと、これからの時代はどうすればいいのだという不安が過ぎる。

令和の時代、自分たちで情報発信する時代となった。

この画材屋の場合、小売商品ばかりという点で在庫が嵩んだとも聞く。

ともあれ、もうあの時間は戻ってこない。これからは芸術家は旅人の時代なのだろうか。

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