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横一列教育の違和感

横一列の違和感

息子の授業参観に出た。

教育現場に行くと(特に小学校)
横一列が目立つ」。というかほとんど横一列。

横一列とは、同じような作品、同じような形式、同じような文字、
同じような内容、同じような色、同じようなやり方、などなど。

要するに「同じような」ということ。

廊下を歩くだけでも、
同じような作品がずらっと並んでいる。
同じような色や文字が綺麗に並んでいるので
見方によっては圧倒される
見方によっては違和感だらけ。

横一列のメリットは
同じレベルの教育を
より多くの人に届けることができる。
統率がとりやすく、進めやすい。
全員が一定条件をクリアするのにはもってこいの考え方。

デメリットは、
やりたいことやそれぞれの気持ちやモチベーションなどは
関係がないこと。やると言ったらとにかくこれをやる。
与えられることに慣れてしまい、「これでいいですか?」という
確認が増える。
子ども自身の気持ちは特に関係ない。

公教育として、ある程度の水準まで
子供のレベルを上げたいとなると
確かに横一列のやり方は安全な策なのだろう。

しかし、このやり方をこのまま続けていれば
・横一列を求められる子供
・横一列を強いられる先生
に取っての必ず歪みが出てくる。

そして、一番の問題点は
その問題が見えにくいこと。
クラスの安定、成績の向上などに
いいことに隠れがちである。

自分の子供がある程度満たされていれば
特に問題視されないし、気にならない。

だから、大きく変えると反発が起こるし、
バランスが求められる。
非常に難しい問題。

「働き方改善」に目をつけるのも大事だが、
先生の仕事という本質的な持続性(働き方以外の)や
子供にとっての良い教育とは何か
それを教育現場の方を含めて
考えていかないといけない。

横一列がなくなれば、先生も自由になれるのではないだろうか。

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