夢のありか記す 地図広げて

月子はオンリーだと思われている(というか一部からはアンリー)かもしれないが、私の中では全っっっ然そんなことはなくて、みんなが思っている(?)よりずっとずっとセブンメンを箱で好きだ。

自担の幸せのみを願えるオンリーの方が楽だし、何かあった際(...何かとは、留学・活動休止・脱退・加入・退所etc)の痛みが少ないから、「永遠」も「絶対」もない存在しないアイドルのオタクをする上で出来るだけグループに愛着持ちたくない、とは常に思っている。

しかし、(古参新規論争ほどしょうもないものないと思っているのでしませんが、というかそもそも、常に永遠の新規のつもりで生きているし、気持ちとしてはセブンメン新規です)つい最近好きになった人より、セブンメンに対して思い出も愛着もあるのも事実で。

絶賛Jr担はしていたが当時クラジェは横目にしか見ていなくて、クラジェ目的に現場に行ったことは無いし、こんぴをカワイイすき!!!!って思った時には既にクラジェ解体していてセブンメン結成前の無所時代だったし、こんぴ担のアイデンティティを持って現場に通い始めたのは21年春クリエ~なので、友達とか他の皆さまに比べれば全っ然こんぴ新規ではありますが、セブンメンを好きになったわけではなくて、推しの一人だった子がユニ入りしたグループがセブンメンだったから、というのがそもそもがセブンメンへの入りです。

とはいえ、初めてお披露目(紹介されてはいないが名前付いた後の7人のステージとして)の祭り合同も、Hi侍合同クリエも、やったぜクリエも、Hi侍合同サマステも「7 MEN 侍」の名前がついて以降の現場はなんだかんだ全て入っているくらいには一番始めからセブンメンを見ていて、そうなるとそれなり以上に愛着も沸いてしまうものである。

それでいうと、結成から全てを見ている自担は歴代他にほぼない。北斗くんは、バカレア解体が耐えられなくて離れて、結成以降に戻ってきた身だし、YJはとても歴史と年齢が追い付かないし。結成から見ていて、時間とお金を意思を持ってかけてるからこそ、想定外にこんなにグループに愛着がわいてしまったのだと思う。


仲間や居場所がなかった/失った彼らが、最後のチャンスだと思ってセブンメンに全てをかける姿が好きだ。

当時アイデンティティとしては他のJr担でセブンメン第三者であったからこそ感じる、あからさまにLove-tuneの二番煎じのバンド枠で嶺亜さんのための“寄せ集め”として結成されたグループが、その後も紆余曲折を経てこの6人になって、YouTubeや単独を経て絆と信頼を深める今に至るまでの関係性の変化全てが愛おしい。

年齢性格学歴全てがバラバラで、普通に生きていたら絶対に人生が交わることのない6人が同じ夢を描いている、そしてその夢を一緒に見ることが出来る今は最高に幸せで。

バカばかりしてくだらないことで爆笑している男子中学生の昼休みの延長のような彼らの笑顔が宝物だ。

ただ、現実が見えていないわけでもない、むしろ今までの色んな経験値があるからこそ、現状のままで6人の笑顔と6人の夢が叶うことは両立し得ないのではないか、とも漠然と思ってしまう。

”何か”はわからないが”何か”打開策がない限り、何も変わらないのではないか?(順番待ちで時間が解決してくれる可能性はあるが、それで得たデビューって……)

何も変わらない、何も変えない、今のままで夢が叶うなんてほど甘くないから、今まで夢がかなっていないわけで、CDデビューしたい!!!を明言する度に、その実現可能性はどれくらいある??デビューしたいなら何か変わらなくてはいけないのではないか?と思ってしまう。

と同時にセブンメンを愛する気持ちが存在するので、何かが変わって6人の日常が壊れるくらいならCDデビューにこだわらなくていい、そこ目指さなくてもいいんじゃないかな、今が続けばいい、とも思う。(いや、出来たら嬉しい、して欲しいのは大前提ではあるが。)


タレントもファンも人それぞれなので、“あるべき姿”なんてないけれど、古のオタクでその辺の考え方はコンサバなので、Jrである以上目指すべきはCDデビューで、Jr担としてはCDデビューを願うことがあるべき姿た、という考えが根底にある。

更には、グループを組むことはデビューという目的を果たすための手段に過ぎないとも思っている。

Jr担として自担のデビューを願うとなると、「手段」であるはずのグループが足枷となってデビューのチャンスを見送るなんてして欲しくない、と思うのは自然なことではないか。

セブンメンが解体して良いと思っているわけでは決してない、そんなこと思えないよ。思えたら全員のアクスタなんて買わないし、自担不在の舞台だって見に行かないし。

だけど、彼らが、自担が本気でデビューを願っているのなら、チャンスを掴みに行って欲しいと思うし、その夢を追いかけて掴んだ結果グループの形が変わるとしても、それは誰もその人を責める権利はないと思う。グループはあくまで手段に過ぎないから。

しかも、一人だけが他メンバーを置いてデビューしたとしたら、それが残りのグループのメンバーの運命を変える可能性だって大いにある。
グループが手段ではなく目的になっている、と考えるならば、むしろ、このデビューを、グループとしての夢を叶えるための手段にだって出来ると思う。


オリジナル曲がある、オリジナル衣装がある、単独公演、単独ツアーをする、主演仕事がある、CMもくる、CD出してないのに歌番組に出る、そして先輩のバックにはつかないような昨今のジュニアの活動を鑑みると、今となってはデビュー組との境界線はよくわからない。
何をすればデビュー出来るのか、本人達ですらわからない、もはや、「幸福とは?」「生きるとは?」のような哲学的な概念ですらある。

しかし、デビュー組とジュニアは生きるか死ぬかくらいの大きな、明確な境界線があって、逆に生きてさえいればなんで出来る。昔グループ組んでたね、ってパフォーマンスを披露することもある。

もし、先に抜けた人がグループへの未練や愛情があるとするなら、その後いくらだって関わりようがあるし(昔なら無理だったかも知れないけれど、色んなボーダーが消えつつある最近の事務所の風潮なら可能だろう)、グループを組んだことが運命だったとしたら、バラバラになったってまたどこかで一緒になると思う。


大前提わたしは、ユニットがほぼ存在しない総無所時代、季節ごと公演ごとにメンバーが入替る、いわゆるガムシャラ期のオタクを経ての今の総ユニ時代なので、ジュニアなんて流動的なもとして認識している。
JUMPもWESTもセクゾも、デビューとは決まった括りで出来るものではなくて想定外の残酷なことがおきるもので、(言ってしまえばキンプリもスノも、想定のユニットのままのデビューではない)
今日の味方は明日の敵、全員ライバル、個人戦、みたいなジュニアのヒリヒリ感が好きで、「自担を」応援する付属としてユニットがあるに過ぎなくて、ジュニアで組んだユニットでそのままデビューしていく今の形の方が生ぬるくて違和感すらあるような感覚だからこその考えなのかも知れない。


現自担の今野さんも、比較的あの頃のジュニアの価値観で生きている。
ライバルについて聞かれてもグループ含め全員って言うし、グループのメンバーすらライバルだから隙は見せないって答えるくらいには。
だから、彼がオーディション受けますって言ってもあまり驚かないし、誰も言い出せない中で言い出すような人だと思っている。


逆に、たしかにスノストデビュー頃以降、既にユニットが確立してユニットで単独もYouTubeもやっていることが当たり前の今の時代にファンになったら、わざわざグループの形を変えてでもデビューしてほしい、自担がデビューしてくれればいい、みたいな感覚は一生理解出来ないと思う。
グループ解体、自然消滅の痛み、怖さなんて知らなくていいんだけどね。

とは言え、頑なにグループにこだわって、ファンが彼らの選択肢を狭めるのは違う気がする。

今での歴代諸々のグループみたいに、大人が勝手に引き抜きました!!!選抜してデビューさせました!!!となると、それでセブンメンが壊されたらきっと許せない。悔しくて悔しくて今度は6人のセブンメンの亡霊に化して一生懐古する害悪オタクになる。

けれど、今回は違う。
本人が意思を持って応募するか否か、の話なので、本人が意思を持って応募しなかった、グループでのデビューを望んだ、ならそれでいいんだけど、オタクが「〇〇くんはこのグループだから!!」「このグループでデビューって言ってたから抜けたりしません!」「全員でデビュー!」とか言うことによってタレントの選択肢を狭めることになるのは、だいぶ違うと言うか、エゴでグロい。

冷めたことを言うようだが、いま、ユニ入りしてる子達はみんなグループのために生きていて、グループに命をかけて、グループでのデビューを目指しているが、それはあくまで、それがデビューへの最短ルートだからなのでは無いか??
グループ固定で、グループ単位での外部仕事も多い昨今において、突然グループが改編したり選抜デビューの可能性はかなり低く、選抜されるために個人を売るよりは、いま組んでいるグループを大きくすること、そこでデビューを目指すことの方が有効的である。

そのようなユニ固めの時代に放り込まれた新たな選択肢をどのように活用するのかは、個人次第だし、「今まで」何を言っていたか、なんて何も通用しなくなると思う。


個人的にかなり風磨さんに肩入れしている、と言うのも大きいとは思う。
彼は、わたしの青春だ。彼の隣に自担がいたから彼の担当になったことは無いが、担当名乗れるくらいにはかなり好きでそれなりにお金も時間もかけてきた。
彼が作る世界が大好きで、彼の人間性も大好きで、だから、そんな彼の発案だからこんなにすんなり受け入れてられる、と言うのも大きい。

さらに、彼らの結成と境遇が背景にある上でのこの決断となると、頭ごなしに否定できない。
彼は当時所属していたユニットを解体されて引き抜かれた身で、さらには、ポッと出一般人に近い子達と組まされたわけで。
かなりジュニア時代への未練が感じられたサマパラも経て今があって、ジュニア側の気持ちも痛いほどわかり、さらには今のジュニアたちとの交流も比較的あって(セブンメンやSPはどっぷりだ)彼らのリアルな現状も肌で感じて知っている上での判断だ。

グループ組んだ子を引き抜いたとして、その後、その辺も考慮というか理解してくれるんじゃ無いかな、という淡い期待もないことは無い。


グループが解体して欲しい、形が変わってもいい、と思っているわけでは決してない。
本気で、6人の日常が続くことを願っているし、極論売れなくてもいいから6人で一緒にいて欲しいとすら思う。

セブンメンだけじゃないHiHiだって美少年だって結成当時から見てきて、このままの形でデビューして欲しいとは思う。

けらど、彼らはジュニアで彼らが「デビュー」の夢を口にするから。
たとえ今のグループの形が変わるとしても、「デビューしたい」と思っているジュニアには全員にチャレンジして欲しいな、と思う。

彼らの描く夢が、描いた形で、いつか叶う日を夢見て。