「婚活マエストロ」読み終えました♪(ネタバレあり)
2025年1月18日(土)、晴れ! 最高気温は9℃ほど。
今日は風が収まって穏やかな陽気でしたね。
仕事でグンマの北部地域に行って来ましたが、雪をかぶった谷川岳や武尊山が白く輝いていてキレイでした☆
さて、今日も社用車を走らせながら「婚活マエストロ」を聞き続けて、お昼過ぎにお話しは終了。
いわゆる「恋愛モノ」って久しぶりに読んだ気がしますがw、なんだかすごく爽やかな読後感で、この作品に出会えて良かったなと思いました!
物語の縦軸は、主人公・猪名川健人の成長物語です。
「40歳・独身の売れないウェブライター」という設定で、大学進学のために入居したちょっと古い賃貸マンションに、かれこれ22年も住み続けてけているのがコンプレックス。
物語の途中では、かつての同級生(みんな既婚や子持ちw)が訪ねてきたり、健人の元カノの友達とばったり再開したりして・・・
健人の「同年代から取り残されてしまった自分」っていう惨めな感覚は、ボクの心をえぐりましたね~(笑)
そんな主人公が、ひょんなことから小さな婚活イベント会社との接点を持つところから物語が展開していくのですが。
お試しで婚活パーティーに参加してみたり、なぜか運営を手伝わされたりしているうちに、今まで自分でも気付いていなかった自分の能力、そして「こんな自分でも誰かの役に立てるんだ」という小さな自信を身につけて、なんとなく惰性で生きてきた自分から「巣立つ」きっかけを掴む・・・そんなお話しです。
そして、そんな健人と穏やかな、だけどしっかりとした信頼で結ばれていくのがヒロインの「婚活マエストロ」こと、鏡原奈緒子。
二人とも同い年の40歳っていう設定なので、若者にありがちなバッと燃え上がるような恋愛ではなく、ほのかに惹かれはじめる二人の心の優しい動きが丁寧に描写されていて、それが読後の心地いい余韻に繋がっているのかな。
実はボクももう50歳代に入ったのもあって、最近は「若い人向けの恋愛モノ」って、小説もドラマも映画も歌も、あんまり興味が持てなくなっていたんですけど~(^-^;)
でもこういう奥ゆかしい「大人の恋愛」には、今この歳だからこそ共感できる部分もあるんだろうなぁ、なんてね。
それと、鏡原奈緒子がトークタイムの時間を計るのにタイマーじゃなくてストップウォッチを使う理由とか・・・
「結ばれた二人にとっての『最初の5分』に、私たちは立ち会っているんですよ」という言葉とか・・・
こういう細やかなセリフや描写がとても心に響いて、うるっときて。
何回かクルマを停めるハメになりました~(*ノ∀`*)アハッ!
ついしん:
ボクの大好きな「大人の恋愛モノ」のひとつとして、朝倉かすみさんの「平場の月」を挙げておきます。
今年(2025年)の秋に堺雅人さんと井川遙さんの共演で映画化されると聞いたので、すごく楽しみなんですよね~( *´艸`)
感情移入しすぎて、苦しくて死んじゃうかもしれませんが(笑)