『次世』
「うぅーん、よく寝た。運転手さん今どの辺?」
「行き先が変わっちゃいましたので、何とも…」
「いやいや、乗るとき、俺んち説明したじゃん」
「先ほど、お客様は意識を失ったまま、この世を
去りましたので…あの世へ行く途中ですかね」
マジか。やけに体が軽いのはそのせいか。
俺の人生は終わった。だが不思議と悔いはない。
酒を飲み、煙草を吸い、風俗いこうとしたら、
芥川賞もらった。好きなことはやめられないな。
まだ、先は長い。次の作品の構想でも考えるか。
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西村先生のことはあまりよく知らないので、お気を悪くされた方などいましたら、申し訳ありません。ただ、キャラクターがとても面白い方だなと思っていました。近いうちに、作品を読んでみようと思います。
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