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ローカリズムって…

サーファーの行き過ぎたローカリズムが引き起こした事例


サーフィンは自然を愛するスポーツであり、多くのサーファーは海との調和を大切にしています。しかし、一部の地域ではローカリズム(地元サーファーが自分たちのスポットを守るために外部からのサーファーを排除しようとする行為)が行き過ぎ、トラブルや事件が発生することがあります。ここでは、過去に起きた行き過ぎたローカリズムの事例を紹介します。


事例1: カリフォルニア州「ブレイカーズビーチ」の暴力事件


アメリカのカリフォルニア州では、多くのサーフスポットが観光客や地元のサーファーで賑わっていますが、中には排他的なコミュニティも存在します。ブレイカーズビーチでは、地元のサーファーグループが「部外者禁止」を掲げ、外部から来たサーファーに対して嫌がらせや暴力を振るう事件が報告されています。


ある旅行者の証言によると、波に乗ろうとした際、地元グループに取り囲まれ、「ここはお前の場所じゃない」と叫ばれた上で板を奪われ、破壊されたということです。この事件をきっかけに、ローカリズムに対する批判が高まりました。


事例2: オーストラリア「ノースショア」での破損行為


オーストラリアの有名なサーフスポット、ノースショアでは、外部から訪れるプロサーファーたちに対してローカルサーファーが敵対的な態度を取ることがあります。2018年には、地元のグループが観光客の車に傷をつけたり、タイヤをパンクさせたりする事件が相次ぎました。


被害に遭った旅行者は、「憧れの場所でサーフィンするために長時間飛行機に乗ってきたが、こんな扱いを受けるとは思わなかった」と語り、SNS上で広く注目を集めました。


事例3: 日本のサーフスポットでのトラブル


日本でも、特定のサーフスポットでローカリズムが問題視されています。特に湘南や千葉の一部のビーチでは、地元のサーファーが外部のサーファーに対して執拗に注意をするケースが報告されています。


2021年には、千葉のスポットで外部から来た初心者サーファーが地元のサーファーから押しのけられ、海に落ちる危険な場面が目撃されました。この一件はSNSで拡散され、議論を呼びました。


ローカリズムの背景と対策


行き過ぎたローカリズムが発生する背景には、サーフスポットの混雑、地元の自然環境の保護意識、観光地化への反発などが挙げられます。一方で、暴力や嫌がらせが正当化されることはありません。


解決策としては以下が挙げられます:

教育活動の推進: 地元サーファーと外部サーファーが互いの文化やマナーを理解するためのイベントを開催する。

ルールの明確化: サーフスポットごとに明確な利用ルールを設け、地元と観光客が共存できる環境を整備する。

トラブル防止キャンペーン: 暴力や嫌がらせ行為に対する厳しい規制を設け、警察や地元自治体が関与する。


サーフィンは平和を象徴するスポーツであり、本来は人々をつなげる力を持っています。ローカリズムを乗り越え、互いに尊重し合う文化を育むことが求められています。

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