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著作権を侵害されても著者の方が注意喚起を受ける件について1
今年3月、『バースデータロット』のコンテンツを無断で引用した動画がYouTubeにアップされていることを、偶然見つけた方から教えていただきました。
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コンテンツが無断でYouTube動画にされていた
![](https://assets.st-note.com/img/1715770150400-5DICH7pDlB.jpg?width=1200)
『バースデータロット』のコンテンツをまるまる引用し、シリーズ化されたYouTube動画が2022年4月から2024年3月までの2年間で30本アップロードされていました。
チャンネル運営者は大手リモート占いの会社に所属する職業占い師でした。
ご本人が出演し、よくある「まとめ動画」のようにコンテンツの文章から要点を切り出した画像を見せながら、『バースデータロット』を読みあげているのです。
動画を見つけてご連絡下さったのは『バースデータロット』のサイトユーザーさんで、最初、その動画に出演している占い師を私か、もしくは私のお弟子さんだと思われたそうです。
何年もかけて書き、推敲を重ねた私の文章を、見ず知らずの占い師が自分の著作であるかのように読み上げている映像を観た時のホラー感を私は一生忘れません。
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『バースデータロット』は「まとめ動画」のような扱いを必要とするコンテンツではありません。
そもそも、読む時間がない人の為に本の要点をかいつまむ解説と違い、占いの結果は詳しく綴られている方が嬉しいものではないでしょうか。
チャンネル運営者が職業占い師でなければ、私もそこまで憤慨しなかったかもしれません。
このタイトルを見てください。
(※動画は既に著作権違反のため非表示にされています)
![](https://assets.st-note.com/img/1714045952434-Y13QSLUdgk.jpg)
中身は私が書いた『バースデータロット』ですが、勝手に誕生日占いにまでされています。
視聴者の目を引く(視聴回数を増やす)為だけに、占いの概念や理論を無視して付け加えているとしか、私には思えませんでした。
このような身勝手な解釈を、私が作成した22パターンのバースデータロットすべてに適用されていました。
サイトで一般公開していた項目だけでなく、書籍を形にして下さった出版社さんに少しでも売り上げで貢献したい思いで書籍特典にしていた444通りの相性占いまで、2年も前から私の知らないところでずっと公開され続けていたのです。
私がこのYouTuber占い師のチャンネルを訪れた時点で、『バースデータロット』のコンテンツを引用しただけの動画は30本ありました。
「まだ公開準備中の動画もあります。動画を作るのって本当に大変で~!続きを楽しみに待ってて下さいね」というような言葉がありました。
放置していれば、残りのライフタロット、イヤータロットまでコンプリートされていたかもしれません。
動画やチャンネルの概要欄には「バースデータロットであなたの悩みを解決していき心から楽しい人生にするお手伝いがしたくてチャンネルを作りました」とあり、引用元である当コンテンツの記載は一切ありませんでした。
そして、どの動画の概要欄にもご自分の商業サイトへの誘導がありました。
バースデータロットの動画を見てこのYouTuber占い師の鑑定を申し込んだ方がいらしたとしたら、その方は騙されたも同然です。いたたまれません。
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無視された警告
動画の削除依頼をしようと、個人的に連絡が取れるInstagramを訪れると、フィード投稿は大手リモート占いのトップランクの鑑定師として、その証たる華々しいランキングバナーが目立っていました。
新月の願いやパワーストーン、3択占いの投稿もありましたが、占い師としてのポリシーや背景が分かるものは私には見つけられませんでした。
DMで著作権侵害であること、動画を削除して欲しいことを伝えました。
しばらくして確認すると、私が相手方に送信したDMが消えていました。
この現象がInstagramのバグなのか、相手方が私のDMを削除したからなのかは分かりません。
いずれにしてもお返事はなく、動画の削除もしていただけませんでした。
YouTubeを通した警告
2日後、今度はYouTube経由で、著作権侵害している30本の動画に対する削除通知を送信しました。
その場で強制削除することも出来ましたが、ご本人に著作権侵害を認めていただいた上で自ら動画を取り下げていただく方法を選びました。
翌日、私が著作権を申し立てた30本の動画がYouTuber占い師の手によって非表示にされた旨、YouTubeからお知らせが届きました。
私が送ったDMの警告は無視されましたが、YouTubeからの警告は受け入れ、非を認めたのです。
YouTube経由で著作権侵害を通告する際、手続きを進めるごとに何度も「これは法的な手続きです」と画面上で警告されます。
私が権利もないのに著作権を主張することがないよう釘を刺す意味もあると思いますが、相手方にとっても、動画を削除すること=著作権侵害を認める法的手続であることを確認されます。
さらに少し経ってから、このYouTuber占い師から、初めて連絡がありました。
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著作権意識の低い人
以前私が送って無視されているDMについては一切触れず、メールの冒頭に謝罪の言葉がありました。
続く内容は、こうでした。
「他の人もバースデータロットをブログや動画にしているからいいだろうと思った」
なぜ私だけが注意されるのかという、ご不満が伝わってきました。
「著作権侵害になるとは思わなかった」
「自作発言したつもりもなかった」
本当に身に覚えがなければ、YouTubeからの著作権侵害の通告に対して、異議申し立て」が出来ます。
そもそも、身に覚えがないなら、なぜYouTubeの警告に従って動画を非表示にしたのか分かりません。
さらに、理解できない言葉が続きました。
「バースデータロットをみんなに知って欲しいという一心で動画を撮ってしまった」
「自分の言葉で説明するつもりが、本に頼ってしまった」
「こんな素敵な知識を皆さんに共有したいと思ってしまった」
そんなに素敵な知識を共有したいなら、『バースデータロット』のURLを記載して「面白いから見てね」で済む話です。
この方のお考えがメインになっている『バースデータロット』の動画は削除依頼せず今も残っており、その動画の概要欄もチャンネル紹介文も未だ修正されず、当コンテンツの記載もされないままなので、もはや何をお伝えしてもご理解いただけないと諦めて放置しています。
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この件については、現在弁護士さんにご相談し、アドバイスをいただきながら対応を進めています。
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