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午前3時の秘密基地

午前3時の路地裏で
鍵のかかったドアが開く
誰も知らない特等席で
君が差し出すカフェオレ色の夢

モノクロームの街が動き出す
映写機みたいに景色が回る
「どこに行く?」なんて聞かないで
答えはいつも風の中

午前3時の秘密基地
夜に隠されたプロローグ
時を忘れたふたりの足音
未来の地図を描き始める

タクシーのテールランプが消える
沈黙が続くフィルムのよう
君が指でなぞった星座は
きっと誰も知らない物語

古びたカフェの隅のテーブル
開かれた本に挟むメモリー
「明日はどんな色だろう?」なんて
君の瞳が問いかける

午前3時の秘密基地
影絵みたいなモノローグ
ひとつずつ夜を集めながら
答えのない地平線を進む

シネマのエンドロールみたいに
滲んでいく昨日のシーン
君が差し出すポラロイドには
まだ何も映ってないけれど

午前3時の窓の向こう
眠らない街が揺れている
君と僕が描くダイアログ
朝が来るまで続けよう

午前3時の秘密基地
ネオンが濡れるインタールード
この夜が終わるその前に
答えじゃなくて夢を探そう

午前3時の秘密基地
夜に隠されたプロローグ
時を忘れたふたりの足音
未来の地図を描き始める

午前3時の秘密基地
影絵みたいなモノローグ
ひとつずつ夜を集めながら
答えのない地平線を進む

            CO₂production 小野寺千尋

https://youtu.be/AOvA8ULWgbY?si=ecZYQxT19Yp_G4QN

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