モノクロの蜃気楼

霧の街に溶ける影　
名前のない色の群れ
ガラスの瞳が映す景色は
誰かが決めたパレット

「君はここまで」って線を引く
見えない壁が笑ってる
でも、心は滲むインク
境界なんて溶けていく

白と黒が交わる場所で
何色にもなれるはずさ
モノクロの蜃気楼を越えて
自由な空を描こう

標識、サインのない交差点
迷うたびに色を足して
決められた答えじゃなく
無限のグラデーションを

「君はここまで」って線を引く
見えない壁が笑ってる
でも、心は滲むインク
境界なんて溶けていく

白と黒が交わる場所で
何色にもなれるはずさ
モノクロの蜃気楼を越えて
自由な空を描こう

標識、サインのない交差点
迷うたびに色を足して
決められた答えじゃなく
無限のグラデーションを

夜明けの光も平等に
すべての影を抱きしめる
だから君のその色も
奪わせはしないから

手を伸ばせば届く未来
一つの色じゃ足りない
モノクロの蜃気楼を越えて
鮮やかな世界へ

　　　　　　　　　　　　CO₂production 小野寺千尋