
黄昏の街角で
通り雨が過ぎた午後に
濡れた石畳が光を抱く
君の笑う声が遠く響いて
心の中に虹をかける
振り返るとそこにあるのは
ひとつひとつ刻んだ日々の影
秋風が揺らす木の葉のように
僕たちも揺れていたね
黄昏の街角で
君と出会ったあの頃を
思い出すたび 胸が騒ぐよ
時間の中に隠した夢を
駅前のベンチに座りながら
黄昏の街を見下ろしていた
ビルの隙間から覗く夕陽が
君の横顔を金色に染めた
別れ際に手を振る君の影
風が吹き抜けて消えそうで
だけど確かにそこにあった
温もりと甘い記憶たち
黄昏の街角で
季節が変わるその中で
立ち止まるたび 君を想うよ
心に今も灯るセレナーデ
CO₂production 小野寺千尋