
オレンジジュースとパラシュート
土曜の午後、銀色のバス
カーテン越しに覗く街並み
サングラス越しの君の瞳
少しだけ曇ってる気がする
「憂鬱の用意はあるの?」
そんなこと聞いて
答えなんて誰も知らない
カセットテープが巻き戻るたび
僕らの話もリセットされる
オレンジジュースとパラシュート
飛び降りるにはちょっと早すぎる
君と僕で描いた地図は
まだ完成してないからさ
フリーマーケットの古い時計
秒針は気まぐれなテンポで
君が選んだレコードには
フレンチポップの甘いノイズ
「パーティーはまだ続いてる?」
誰かの声が聞こえるけど
僕らの世界はもう別の場所
ポップコーンみたいに浮かんでる
オレンジジュースとパラシュート
ふたりだけのトランジット
ルールも結末もない夜を
ただ軽く飛び越えていこう
ポストカードに描かれた未来
色鉛筆で塗り替えながら
君が笑う、それだけで
映画のエンディングが変わる
日曜の朝、帰り道の風
シャツの袖を引く君の手
「またどこかで会えるかな?」
答えはきっと風任せ
オレンジジュースとパラシュート
飛び降りる勇気をポケットに
まだ見ぬ景色が待ってるなら
僕らは何度でも飛べるはずさ
オレンジジュースとパラシュート
飛び降りる勇気をポケットに
まだ見ぬ景色が待ってるなら
僕らは何度でも飛べるはずさ
CO₂production 千葉音羽