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手のひらの夢

今、手のひらに残る温もりが、
心の奥で夢をささやく。
世界の果てできみを見つけたぼく、
目を閉じて未来を描いている。
自分が消えた言葉の隙間に、
いつかの答えが響いている。

“Can you hear the silence echoing inside?
The unseen truth is waiting to collide.”

きみの声が遠くで揺れる、
ぼくの心、影に溶けていく。
世界は夢を忘れたままで、
今だけが確かな未来になる。

手を伸ばして触れた記憶たち、
心の隙間に消えた光。
未来の中できみを探すぼく、
目の前に広がる色のない景色。
言葉はいつも嘘に染まって、
自分がどこにも見つからない。

“In the chaos of time, the stars still burn.
What will you find when the pages turn?”

きみの影が近くで笑う、
ぼくの夢は風に消えていく。
世界が何も語らぬままに、
いつの日か終わりを迎える。

今も響くあの日の声が、
手のひらの中、温もりだけ残して。
心と心、すれ違う夢の中、
未来はぼくらに問いかけている。

“When the light fades, will you still believe?
Or chase the dreams only shadows can weave?”

きみの声がぼくを包む、
目に見えない光のかけら。
世界が夢を紡ぎ始めて、
いつかの未来がここに生まれる。
今、手のひらを空に掲げて、
心が歌う、きみとぼくの言葉。


            CO₂production 小野寺千尋


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