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NASAに行って、自分の磨きたい部分に出逢った。
「どっちが楽しいか」で決めなさい。
漫画「宇宙兄弟」が好きな方なら、この言葉はきっとご存じかと思います。天文学者シャロンの言葉、迷ったときは「どっちが正しいか」ではなく、「どっちが楽しいか」で決めるものだ、と。
私は、宇宙兄弟や空を見上げることが好きで、ロマンを感じて、詳しくもなんともないのだけれど(笑)、NASAまで行ってしまいました。
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行かない理由付けはたくさんできましたが、行かないと後悔する気がしたし、諦めることと行くことを天秤にかけたら、圧倒的にワクワクするのは、行く方でした。
そして今思います。本当に行ってよかった、と。
刺激と、ロマンと、苦しさと、やっぱりワクワクと。
ヒューストンにある、NASAのジョンソンスペースセンター(以下JSC)に、プログラムで合宿参加したお話をざっくりと記します。
NASAプログラムとは
公式には、以下のような説明があります。
火星世代のための究極のSTEAMプログラムです。 21世紀に必要なスキルを習得するためにSTEMを基にマネージメントスキル、チームワーク、リーダーシップ、ビジネスモデルと7つのサバイバルスキルなどをカリキュラムに取り入れています。 NASA施設内見学やヒューストン大学構内で専門家のアドバイスを仰ぎながら21世紀型のプログラムを体験学習します。世界の学生と協力して課題をこなしていきます。
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主に、JSCが活動場所になります。(なんてワクワクする響き!笑)
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JSCは、航空機を体感するアトラクションや展示、お土産コーナー、講演ホールや食堂など、ちょっとしたテーマパーク!
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日本との違いを大きく感じるのは、空間の規模の大きさ。笑
いざ宇宙漬け、アメリカナイズ!笑
(1)宇宙飛行士最終選抜の模擬体験
(2)講義や様々なグループ課題
(3)アメリカっぽい体験をする
(1)宇宙飛行士最終選抜の模擬体験
宇宙からの帰還の模擬実験で、飛ばしたミニロケットからパラシュートが開く模型制作を行いました。
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とてつもなく広いところでロケットを飛ばすから、全然見えなかったりします笑
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ロボットコンテストもありました。3Dプリンターを活用してボディ制作したり、プログラミングで操作をいじったり、操縦したり。
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私が人生で初めてレーザーカッターや3Dプリンターを見たのは、NASAの関連施設でした。今私が関わる、デジタルファブリケーションを導入している場所に来るこどもたちは、こんな気持ちなのかな?笑
EVAという船外活動を、仮体験するプール内でのグループ作業。話せない中でジェスチャーを使って組み立てたり、運ぶ人と現地で組み立てる人でわかれたり。
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プログラム期間は、通常決まったチームで動くのですが、あまり喋らない他のチームの人と組んでのゲームもあり、チーム外から見るのと印象が変わったのも覚えています。
なんと、本物の宇宙飛行士が訓練するプールや、一般公開していない場所にも入らせていただき、宇宙好き学生たちはミーハー度MAXでした!笑
(2)講義や日々のグループ課題
毎日プレゼンテーションも行いました。10分の準備時間でポスターをつくり、テーマについて話します。
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JSCを紹介する動画作成や、火星の基地モジュールを考え模型を作る、という課題も行いました。
大学見学や、
講義を受けるなどもさせていただきました。
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ミッションコントロールセンターを模した空間で、ロケットを着陸させるゲームも。
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それぞれ速度や角度、高度など調整する担当があり、全体を見る人、指示出す人もいます。説明書も各持ち場にあり、英語がわからない私はこの”連帯責任感”、本当に冷や汗ものでした、、笑
最終課題は、NASAの職員に見せるグループプレゼンテーション。
ホームページを立ち上げて見せるチーム、RPGゲームのように審査員に選択肢を与えるプレゼンのチームなど、十人十色。優勝したのは、スライドを使わずコメディ劇を行ったチーム。
プレゼンというのは、人に伝える手段であり、伝えたいことが伝われば、それが一番よい。その事実を、他チームを楽しく見ながら痛感しました。
このプレゼンを終え、合宿の最期を占めたのはダンスコンペという、なんともアメリカンな催し(笑)。
お揃いのTシャツを買ったり、チーム同士でコラボしたり、周りでガヤを入れたり(笑)。
最終プレゼンに向け、合宿後半は講義や実験をこなしながら、夜中や休憩時間に各班資料をつくっていました。その期間やチームマネジメントも課題の一つだった認識ですが、真夜中に資料を作って眠くなると「とりあえずダンスやっとこ!」と、夜中二時にダンスが始まったりします、、笑
なんともカオスな合宿でした。笑
(3)アメリカっぽい体験をする
大谷選手が復帰する予定回の観戦!変更になり、大谷選手は出てこなかったのですが、スタジアムや圧倒的な雰囲気が楽しすぎて、何度でも行きたいと思ってしまいました。
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見知らぬ隣の方とハイタッチしたり笑
また、チャーチというものにも日曜朝から参加。ミサに参加するわけではなく、ライブのような雰囲気のものでした。
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こんな、宇宙好きにはたまらないお店も…!
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4,5人で分けるものとは言え、アメリカン過ぎるこのサイズ(笑)
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相乗効果を生む一助になりたい。
NASAに行ったよ、というと、かなり特殊な経験、キラキラしていると言っていただきますが、合宿は甘いものではなく、合宿期間中はコンプレックスが大量生産されました(笑)。
目の前のワクワク感よりも、どうもできない自分にはがゆく、悔しいことも多かったです。
集まった学生たちは、英語がペラペラだったり、機械工や物理学専攻、宇宙に詳しい人など、質問やディスカッション、全力で楽しむ姿、自信があって本当にかっこよかった。
今の私なら、英語で発表や質問ももっと頑張りたかったな、内容をもっと理解して参加出来たら、きっともっと最高だったろうな、とか思ってしまうけど…
うん、少し甘酸っぱい思いです(^_^;)
出来ることを全力でやるしか無く、もがきました。なんとか耐えられたのは、馬鹿にする人がおらず、勇気を出して頼れば教えてくれる人たちだったから。
そんな素敵な人たちは、私のことも見ていてくれて、
最終日に、ある二人から言われました。
「みほは、バランサーだったね。」
バランサー。人を繋ぐ、人を活かす。和を保つ。
それぞれの人が心地よく動けるよう、より本領発揮できるよう、人と人が相乗効果を生むように、動く。
私は、この言葉を信じたいし、磨いていきたい。そう思っています。
自分自身、様々なスキルを磨き、経験を積んでいきたいのはもちろんですが、人を好きである私にとって「人を生かす、つなぐ、バランスをとること」は、磨いていきたい大切なことだと、教えてもらったNASAプログラムでした。
誰かの才能やスキル、カリスマ性。はたから見たら、目立つのはそれらかもしれない。奇抜なコンセプトやアイデアは、憧れるしかっこいいもの。
でも、本当に強く、生き残るのは、圧倒的にチームとして強いところだと信じています。私にとっては、どの人も、多角度から見て欠かせない一人。
一緒にいる人を全力で生かす環境を作る、
一助になりたい。
しんどいことも多かった、
なんか泣いたりもしたけど(笑)、
いや、だからこそ本当に楽しかった。
ありがとうNASA!!
今でも、NASAのメンバーと繋がっていること、会って話したり飲んだりすること、とても嬉しい私の財産の一つです。