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嗅覚を信じた''西粟倉村''
最近通うようになった西粟倉村。
どんな活動をやっているのかを記す前にまずは、村との出会いを。
西粟倉村との出会い
私が実際にはじめて西粟倉村の存在を知ったのは、まだ学部生の時です。西粟倉村の企業で働く先輩に、「きっとこの企業を面白がると思うから、一度来てみたらどうか」とお誘いいただいたことが、そもそものきっかけでした。
西粟倉村は、その当時の私から考えればとても遠方でしたが、コロナ禍で旅行などの予定がすべて無くなってしまったこともあり、「迷ってる時間ももったいないし、行ってみるか!」と行くことにしたのです。進学を控えて、改めて自身の生き方を考えなければならないと少し自覚を持ち始め、何か新しいことをはじめたい時期でもあったと思います。
私と村との一番初めの出会いを語るのに外せないのは、
「ようび」の存在です。
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ようび
ようびは主に、家具製作・デザインや建築デザインを営まれている企業です。実用性と美しさ、機能と形、つまり「用美」が由来だと伺いました。
実際のインターン期間には、現場の作業と事務作業を少しお手伝いしました。建設途中のサウナの現場作業、宿泊場所のさかん作業などの現場が主なものでした。家具の製作現場を拝見したのは初めてで、職人さんが作り出す美しい曲線に見とれました。
また、社内ナレッジマネジメントに参加しました。代表も職人さんも事務方の方も関係なく、プレゼンテーションや自分自身の意見を発言すること、他の人の話を聞いて自身の言葉でアウトプットする場を、毎日設けておられます。社員の方に混じりかなり緊張しましたが、頭を動かし続けアウトプットを意識的に行う大切さを学びました。
ナレッジマネジメント…
個々人が持つ知識や経験を共有し、新たな知識を創造し経営に活かすこと。
ここでは、他の社員さんの前で自分の持つスキルやプロジェクトの進捗について自分だけの知識をすくいあげてプレゼンし、意見交換をするものでした。
業務のほかに印象に残ったことは昼食時間でした。昼食作りが当番制なのですが、社員・ゲスト含め毎日昼食をみんなで食べます。「仲間と喋り一緒に美味しく食べる豊かさ」「料理を作るには段取りが必要であり、仕事にも重要な段取り力が鍛えられる」、この考えを大切にされています。
ホームページにも、食・暮らしについて書かれています。
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ようび
無垢の素材、伝統的な木組みの技術を 活かしつつ、 現代の暮らしにあったものを作り出すよう心がけております。
▶HPはこちら。
とりあえず気になる、この村。
個人的に、滞在しながら企業でインターンすることが初めてで、研修の二週間は緊張がとけず慌ただしい毎日でした。しかし、軽い緊張感は背筋ののびるような感じもして、嫌いではありません。
この後、私は3か月ほど、この村に住みながら研修を行うことになるのですが(笑)、理由は「この村…なんか気になる」でした。「具体的な理由はわからないけれど、なんとなく関わるべきだ」と感じました。良くも悪くも、このよくわからない嗅覚は失いたくないと思います(笑)。
院に進学し、インターン研修ができるカリキュラムをやる時期になり、まっさきに頭に浮かんだのは、この西粟倉村。研修先や滞在場所など検討事項がとにかくたくさんありましたが、「村に行く」ということだけは固く誓ったのでした(笑)。理由がない嗅覚に対し、必死になれることは才能かもしれません。
この研修をきっかけに、
今につながるたくさんの方々とのご縁がありました。