【宿泊記】10/10〜10/11 関東で最も天国に近いホテルに泊まる
ごきげんよう。なんだか、いきなり秋が来ましたね。朝と夜はひんやり、昼間は雨だったりしますが、爽やかで心地よくて、大体これくらいの時期から私が元気になりはじめます。
秋〜冬にかけては朝に熱々の紅茶を飲むのが楽しみですが、湯を沸かしているときは自分が猫舌なのを忘れているので、飲み始めてから後悔します。中途半端に氷入れるのはプライド的に許せないので、ゆっくり時間をかけて頑張って飲みます。
さて、今回は、横浜が誇るめちゃくちゃ高いホテル(値段ではなく、地面からの高さ)、【横浜ロイヤルパークホテル】に泊まった記録です。奮発してスカイリゾートフロア「ザ・クラブ」のコンフォートダブルを取りました。
要するに、このフロアとスイートルームに滞在している人しか入れない、クラブラウンジのアクセス権を有するとっても貴重なお部屋です。
ここは横浜ランドマークタワーの上部に位置しており、そもそもランドマークタワー自体が70階建て、ロイヤルパークホテルは52階〜67階にあります。ホテルとしては関東で1番高いらしく、言うなれば最も天国に近いホテルということになるんですかね。全国だとあべのハルカスが1位だそうで。
11:00am ランチ
たまたまお休みで家にいた父に、「何時に家出るの?」と聞かれたので、「準備できたら」と返答すると、「じゃあ一緒にお家出よ🥺」と言われる。大変可愛らしい。まあ向かう先は逆方向なので最寄りの駅前でお別れですが、見送られて出発。
いつもならまず本を買うところなんですが、現在ニートだし、働いていたとき、特に7月・8月にかけて、それぞれ約30冊の本を買っていたため、今回は積読を消化することにして、イベントはスキップ。
涼しくなって歩くのが苦じゃなくなったので、横浜駅から歩いてみなとみらいまで行きます。しかしここ、いつ来ても栄えていて、洗練されているというか、都会的な雰囲気ですよね。
東京は都会というかサブカルタウンだと思っています。
今回のランチはここ。はま寿司!
普段はスシローユーザーでして、はま寿司は数年前に一度行ったことがあります。今回、回転寿司を選んだ理由としては、このあとクラブラウンジで栄養を摂るので、量が調整しやすい場所がここしかなかったというだけです。決して大トロに惹かれたわけじゃ…。
総評としてはスシローもこちらもそれぞれいいところがあるなという印象。個人的に九州の甘い醤油があるのが超嬉しい。2057円なり。
12:00pm 街歩き
みなとみらいまで来ることはそうそうないので、ホテル近辺に向かいつつ、寄り道もしつつ、ふらふらします。
そういえば、今回泊まるホテルのお隣の東急スクエア3階に丸善があるとかないとか。せっかくなのでちょっと見に行きましょう。いや、買いませんよ何も。買いませんったら…。
文芸コーナーを見て、文具も見て、10分後。
手元にあったのは、一冊の本と、すこーしだけ軽くなった財布と、レシート。イリュージョン!
ここには決意を揺らがせる魔物が潜んでいるので、早めに逃げましょう。まあ〜〜800円でウン百年前に生きていたたった1人の生涯を擬似体験できるっていうんですから、安いもんですけども。
そんな小心者が尻尾を巻いて逃げだした先はコメダ珈琲。ランドマークタワーにあります。近くで見たの初めてかも。でっか。そんなに大きな体で威嚇されると、さすがの私も怯みます。
完全なる紅茶党の私、実はコーヒーって全く飲めないのです。ビールやウイスキーなんかも飲めるのに、これだけが飲めないのです。知人からはすごく驚かれます。よく大人っぽいとか落ち着いてるとか言われるので、意外なんですかね。
ただ今日はなんとなくコーヒーの気分だったので、アイスミルクコーヒー(甘み入り)を注文。肝心のお味は………甘さのおかげでコーヒーの苦味が軽減されていい感じ!銭湯のコーヒー牛乳みたいな…。これは飲めます。お子ちゃま舌なので、これくらいがいいなあ。
あと、椅子の座り心地めっちゃいい。1時間くらいブレイクタイム。
14時過ぎにコメダから退店し、しばらくランドマークタワー内をふらふら。途中でくまざわ書店に吸い寄せられるものの、意志を曲げずなんとか帰還。
そうそう、なんか私好みのお店がありました。
スノードーム美術館とやら。お店は広くないんだけど、大小様々なスノードームが所狭しと並んでる。こういう細々したのが好きで、自室の本棚にも大昔に海外で買ったスノードームを並べています。年に1個くらい買ってみたいもんだね。
3:00pm チェックイン
時間になったのでホテルへ。フロントは1階にありますが素通りして、そのまま66階に行きます。エレベーターに乗ったら、飛行機乗った時によくなる、耳が変になるあの感じがしました。
クラブフロア宿泊者は66階の専用ラウンジで座りながらゆったりチェックインができます。ここで宿泊費の支払いやラウンジについての説明がある。
アサインされたのは65階のシティビューの部屋。
人がゴミのようだ、ってこういう時に使うんでしょうね。人どころか街がジオラマみたいですが。
曇ってることを差し引いてもいい眺めで大興奮。カーテンの開閉やエアコンの設定、電気の消灯を枕元のタブレットひとつでできたのがとても便利だった。
老舗ホテルなので、以前泊まったハイアットと比べると部屋が狭かったり水回りがユニットだったりといったことはありますが、これだけ景色が良けりゃなんだっていいです。1人なので十分!
ちなみに今回は、ハイアットの反省を活かして16:00には入浴を済ませました。お酒飲んだ後だと、お風呂遅くなってしまうので…。
5:00pm ラウンジへ
お風呂から上がった後、夜を楽しむために1時間ほど仮眠しました。
今回のお楽しみ、クラブラウンジに行きます。
クラブラウンジは、広くはないですが、天井が吹き抜けになっていたり、大きな窓があるため圧迫感はないです。
15:00〜18:00まではアフタヌーンスナックとのこと。ケーキやクッキーに、サンドイッチやポテチなどの軽食が加わるとか。
この時間だとお客さんがほとんどいなかったので、窓際のテーブル席を確保。こちらではカクテルタイム以外でもアルコール類の提供があるようで、ビールが冷蔵庫にありました。食前酒!
17:30にはすっかり日が暮れて、街の灯りが際立ってきました。
18時になると、従業員の方からカクテルタイムの案内を受けました。この時点でお客さんはまばらでしたが、18:30ごろには満席。やっぱり人気なんですね。混雑時は早めに退席を促されることもあるとか。譲り合い。
他にも牛乳やリンゴジュース、アイスティー、コーヒーなんかがありました。お酒コーナーにカクテルのレシピがあったので、お酒初心者にも安心。
色々気になるものをとってきました。この時間になると外もめちゃくちゃ綺麗です。窓際にキャンドル(本物じゃなくて電気のやつですが)が置かれてムーディーな雰囲気に。
食前や食後に来る方が多いのか、30分前後で席を立たれている方が多かった。私は相変わらずがめついので、ここでお腹を満たします。シーフードマリネと生ハム、フォアグラのフランが大ヒット。
お酒も4杯ほど。ビール、スパークリングワイン、焼酎、ジントニック。フードメニューはハイアットの方が充実していますが、カクテルタイムの長さはこちらの方が1時間長いです。ハイアットの2時間はあっという間だった。
男性の人だとご飯の代わりにはならないかも。アフターヌーンティーからずっといれば、恐らくかなり満腹になるのでは、と考える。
アフターヌーンティーのときにケーキやサンドイッチなどをつまんでいたからか、1時間ほどで満足したので退席。夜景は部屋でも見られるので。
7:00pm ゴールデンタイム
くつろぐ前に、夜風に当たりたくなったので少し外に出てみましょう。地上からも夜景を見てみたくなりました。部屋に上着だけ取りに行って、コスモワールドの観覧車を見に行く。ほろ酔いで散歩するの大好き星人です。
川沿いは涼しくていいですねえ。
10分足らずで帰城。部屋からの夜景はこんな感じ。
めっっっっちゃいい…!!ラウンジからの景色も良かったけど、あちらは住宅街側の景色なので、ジオラマっぽいんですよね。こちらは現実味があって好きです。夜景は遠近感が多少あるとより魅力的ですね。この景色だけでここまできた甲斐がありました。
お風呂を済ませているので、あとは寝るだけ。バラエティ番組を見ながらベッドに埋もれる。10時以降は部屋の電気を消し、本の文字が読めるくらいの明るさを残して、お茶を淹れて、夜景を見つつ読書タイム。
今回の厳選メンバーはこんな感じです。恋歌は今日買ったやつ。時代もジャンルもバラバラ。森博嗣さんのエッセイ集はホテル滞在中に読み終わり、「ある男」に突入。
モーツァルトの手紙は、半年前に古本屋巡りをして見つけた掘り出し物です。暫く眠らせていましたが、数日前にモーツァルトの「俺の尻をなめろ」という曲の存在をふと思い出し、本棚から引っ張り出してきた。
ところで、最近、「博識ですね」「いろんなこと知ってる」と言われることが時々あり喜んでいたのですが、なんとなく、こういうしょうもない知識ばかりが蓄積しているのを周囲に見抜かれているのでは?と考察し、複雑な気持ちです。
7:00am 朝食
昨日と同じラウンジでビュッフェです。朝は7時〜10時まで。
開始5分後に行きましたが、窓際は人気なようで、すでにほとんど埋まってました。私は1人なので、運良く空いていたカウンター席に通してもらえた。ラッキー!
あとはライブキッチンでオムレツを焼いてもらえたり、オニオンスープがあったりします。デリ系の惣菜が多いなあと思ったら、ドリンクコーナーを見て納得。朝からビールが飲めるからなのでした。
朝からこの景色を見られるのはめちゃくちゃ贅沢ですよね…!
料理も美味しくて、特にデリ系のものは他のホテルラウンジではあまり見ないのでテンション上がります。
隣に座っていたご夫婦の旦那さんが、惣菜ばかり取ってきて缶ビール2本開けてたのが印象的。
長くなったので、部屋から撮った朝の風景を添えて、今日のところは終わりましょう。
総評
とっても素敵な体験をしました。大規模工事で来年3月からしばらく休業するとのことで、今のうちに泊まれて良かった。今年は百万ドルだとかで夜景が話題になりましたが、ここだって、引けを取らないくらい美しいですよ。宿泊費は4.3万でした。
そういえば、大学生の時に、講義の一環で「夜景はなぜ綺麗なのか」という考察をしたことがありました。
あの時は「暗闇と光とのコントラストがはっきりしているから」「暗闇が汚いものを隠してくれるから」という、今思えば稚拙な結論に至りました。正味、人間の中身なんてすぐに変わるもんじゃないので、数年経った今でもその稚拙な思考は変わらず、まだ手元にあります。
今付け足すとするなら、「男性よりも女性の方が識別できる色の数が多いから」ですかね。
しかし、この"稚拙な結論"を「美しいですね」と褒めてくださった教授がいたのも事実です。
花を見つけるのも人間、花を美しいと思うのも人間ですね。こういうラメを散らしたような夜景を、私は残りの人生であと何回見ることができますかね。
私はきっと、どこかで夜景を見るたびにこれについて思い出すのでしょう。