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【樹海】臨死体験をして3回蘇った話

以前から友人に誘われており、遂に行ってきてしまいました!!!
どこに??
そう、樹海に、です。

樹海といえばどんなイメージですか??
ちなみに職場にて上司に
「今度私、樹海行くんですよ〜!」
と話した時、上司の反応はこうでした。

「怖い!!」
「何かあった…??」
「連れて帰ってこないでね、、」

いやいやいや、、笑

まあ正直な話をしますと、友人に誘われなかったら私も樹海には行かなかったでしょうし。

しかし行ったからこそ思う、
是非人生に一度は行くべきです。

ということで、
私が実際に行ってどうだったのか、
どんな場所なのか、
何か連れて帰ってきてしまったのか、
そんな感じのことをお伝えできればと思います。


木漏れ日が差し込んでいる樹海一部

1. 樹海とは

まず樹海とはなんぞやって話ですよね。
普通に"樹海とは"と調べると、
「広い範囲に樹木が繁茂し、見下ろすと海のように見える所」などと書かれています。
ちなみに私は今回、青木ヶ原樹海へ行ってきまして、これから書くことはほぼガイドさん情報です笑
なのでもし有識な方がいて、
「ここ違うぞ!」というところがあっても、ご容赦くださいませ。

話は戻りますが、ほぼWeb情報で合っているようです。
付け加えるとすれば、、、

青木ヶ原樹海の樹木は揃って20mくらいの高さとなっています。
下の私が書いたとても雑な図のように、

私のとても下手な図

基本的に普通の樹木は根が下にもまっすぐ伸びていて自分の体重を支えられますが、青木ヶ原樹海は約1200年前の山の噴火による溶岩流の上にできたものですから根が横にしか入らないそうです。
また木々が根っこを絡ませあってかろうじて立っているという状態なのです。
だから台風とか来ると、サルノコシカケ(キノコ)などが生えている分解され始めの樹木などはあっという間に倒れてしまいます。

倒れてしまった樹木(ツキノワグマの爪痕あり)

つまり、自分の体重を支えるにも丁度20mくらいが限界なのだそう。
揃った20mの樹木たちは富士山の上から見ると、ひと目で分かるそうです。
運がいいと、揃った樹木がサラサラ〜ッと海のように靡いて、本当に樹木の海のように見えるそうですよ。
是非とも見てみたいですね〜!!!


2. 今回のツアーについて

今回友人と私が参加したツアーは、青木ヶ原樹海の3つの洞窟を探検するツアーでした。
本来雨予報で友人と落ち込んでいたのですが、
運が良く終盤に少しパラパラ程度の雨で参戦でき、
前日が大雨だったこともあって洞窟内は宝石のようにキラキラと輝いていました。

私たちが探検した洞窟は、

  • 鳴沢コウモリ穴

  • 本栖氷穴

  • 富士風穴

この3つになります。
ちなみに、今回私たちが行ったこれらの洞窟は、一般観光客では入れないところだそうです。
もし入りたければ、そういったツアーを申し込むことをお勧めします。


3. いざ洞窟探検へ

雨でぬかるんだ岩場を降りて最初に降り立ったのは、鳴沢コウモリ穴でした。

鳴沢コウモリ穴の降りる前
鳴沢コウモリ穴の降りた後

いや、もうとにかくすごい!!
何がすごいかって冷気が凄いんですよね。
最後に行った富士風穴なんかもはや冷蔵庫の中。
ずっと白い息が出ていました。
洞窟は光も水分も吸収しますし、音も吸収するんですよね。
暗所がダメな人や閉所がダメな人には、決してお勧めはできない場所ですね、、

洞窟内の壁

上の写真をよく見ますと、しゅわしゅわと気泡がたくさんあるのが分かりますか?
これは水分が流された溶岩によって蒸発したことでできます。洞窟内の壁はほぼこうでした↑
あと白いひび割れのような線は菌糸類(キノコのもと)です。
これが地下まで溜まって溜まると、地上でポンとキノコが現れて胞子を飛ばすそうですよ〜。
地上と地下の関係が間近で見られるなんて、面白いですよねぇ。


次に行ったのは、本栖氷穴。

本栖氷穴の降りる前

当たり前ですが、よりハードでした。
運動不足の方は運動してから行くことをお勧めいたします、、
氷穴ということもあって、中にはまだ溶けていない氷がゴロゴロ。

本栖氷穴の中の氷たち

ただ溶けかけだったようで、私が行った1週間後には写真内の氷は溶け切っているだろうとのこと。
この写真では分かりづらいのですが、1番大きい氷は持ち上げられないくらい大きいんですよね。
一年を通してずっと氷があるなんて凄いですよね。


そして、最後に行ったのは富士風穴です。

富士風穴の全体像

まず風穴って何だ?という話ですが。
風穴とは元々まとまった水があったところに溶岩流が上から流れ込み、水蒸気となって暴発した後のようなものだそうです。
写真では奥行きが分かりませんが、これがもうとにかく大きいんです。
まず下の広いところに8mほど降りてから、奥の左側にある暗い洞窟へ入っていきました…。

富士風穴の降りる前(プライバシー保護のため青塗りあり)

これがまた、深いんですよね〜。
ただ先人たちがここを使っていたため、石で足場が既に作られているところもありました。

富士風穴の奥

さて先人たちが何で使っていたか、ですが。
明治時代、日本が輸出していた絹。
それを作るには蚕を育てますよね。
その蚕の卵の貯蔵庫だったそうです。
蚕の卵は普通ならば、勿論一年に一度孵化するのみです。
それを通年、年に計4回孵化させるために冬に似た環境である洞窟を利用し、外へ出すことによって狙った時期に孵化させることができたそうですよ。
日本の発展に洞窟が大きく関わっているなんて、驚きですよね!!

ただ近年の地震の影響でリスクがあると、写真より奥へは行けませんでした。
(前は行けていたそうです、、泣)


以上、3つの洞窟でした。
雨が降っていたり季節によっては本当に寒いですが、実際に行った時の感動は計り知れません。
今も洞窟は発見されてますし、逆に塞がってしまう可能性もあります。
見れる時に行きましょう!!笑


4. 臨死体験して蘇った話

昔の先人たちは、今回私が行ったような洞窟を、「富士山のお腹の中」だと思っていたそうです。
なので洞窟に入って坐禅を組んで悟りを開いたり修行をしたりなど話が出てくるそうで、腹の中に入って一度向こう側=黄泉へ帰ると考える人もいたそうです。
そして、その洞窟から外へ出ることを魂の蘇り、生まれ変わるとも言う人がいるそうで。

つまり、3つの洞窟へ入った私は、3回蘇ったという事です…!!(?)
私は4度目の人生を歩み始めたのです!!笑

「人生何回目」とは言えども、これなら何度でも生まれ変われそうですよね、、笑

でも実際にガイドさんに洞窟の奥で全てのライトを消され、暗闇となり、自分の体の形もわからなくなり、、
その後に外に出ると、まあ確かに生まれ変わったような気になるのですよ〜。

「人生◯回目なんだよね〜」と言いたい人、ぜひ行ってみてはいかがでしょうか??^ ^


5. 実際の"ソウイウ"お話について

"そういう"お話についてです。
樹海といえばあまり良くないイメージを持つ人が多いと思います。
所謂、自◯スポットですよね。
実はそういうスポットって場所が決まっているらしく、樹海全体の10%ほどだそうです。
しかも最近では「シーサイドフォレスト」という名で、海外の人たちに人気なのだとか、、笑
普通に観光しに行く海外観光客のおかけで(?)、そういった事件も年々減少方向なのだそうですよ。

ただ樹海は確かに迷う可能性が高いです。
方位磁石、意味がないって聞きますよね。
これには理由があります。
ガイドさんが実際に実験して見せてくれましたが、手に乗せて立った状態では普通に方位磁石は生きます。
が!磁鉄鉱が多い樹海では、磁鉄鉱が多い場所の近くへ行くと(例えば地面近くなど)磁場の影響を受けて、方位磁石は意味がなくなります。
つまり磁鉄鉱が少ないところで見れば、方位磁石も役に立つってことですね。

でもまあ勿論迷わないに越したことはありません。
実体のない人間にならないようにプロの言うことをよく聞いて樹海は楽しみましょうね!



6. 余談と感想

余談ですが。
樹海には下のようなひだひだがたくさんあります。

パーホイホイ溶岩

パーホイホイ溶岩と言います。
これはハワイ語だそうです。
これ、ディズニーシーにもちゃんとあるそうですよ〜!今度私も探しておきます。
センターオブジアースのところらへんかな…

他にもたくさんガイドさんから知識をいただきましたが、多過ぎますのでこの辺で。

半分ふざけて臨死体験と書きましたが、冗談ではなく本当に(晴れていたので)癒しを与えてもらえるばかりの樹海でした。
死の体験を近くに感じるからこそ生を感じるとはまさにこのことだなと感じましたし、日々のストレスが浄化されました…笑


ぜひ機会があったら生まれ変わりに、皆さんも行ってみてはいかがでしょうか。

富士風穴の映え写真(プライバシー保護のため青塗りあり)


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