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365日の言葉をもたぬラブレター

先日愛犬が亡くなった。
15歳のポメラニアン

名前はうみ

ポメラニアンの割には大きめの
MAXは5キロもあるような
いわゆるデカポメ

抱っこしたら重いけど
それでも可愛くて可愛くて

脇をマッサージされるのが大好きで
途中でやめたら「なんでやめるねん」
と言わんばかりに手で催促してくる

それがどうしようもないくらい可愛かった

すぐ近くの祖母の家でもう2匹ポメラニアを飼っている
そら と りく

代々ポメラニアンのポメラニアン一家

ポポン
ルル
ハリー
うみ
そら
りく


ルル ポポン うみ



(ハリーはラブラドール)

うみはポメラニアンに囲まれて育った僕が
初めて自分が飼うと決めて連れて帰ってきた子

元々末っ子だったうみも
長男になり

ルルにイタズラして怒られても
ポポンが守ってくれていた

そんなお兄ちゃんを見てたからか

よくそらはりくにいじめられても
それをお兄ちゃんのうみが守ってあげる

うみのお姉ちゃんのルルが亡くなった時は
ずっと寝る時もそばを離れず

ほんとに優しい子

りく うみ そら



僕が小学生一年生の時に我が家にきて
今や大学四年生。

学生生活辛いこともいっぱいあったけど
どの時も365日一緒にいてくれた。

元々腎臓があまり良くなく
最期の3週間はほとんど寝たきり

立ててもフラフラで
耳も聞こえないし家族の誰が誰かわからない状態だったと思う。

きついお薬飲んで
毎日のように点滴を打ちに行って

お医者からは
もう体のほとんどが正常に機能してないのに

普通の子なら耐えられないくらいなのに
こんなに頑張ってえらいね、強いねと

褒めてもらった

MAX5キロあった体重も
2キロ近くまで落ちてきて

抱っこしても、
別の犬かと思うくらい軽くなっていた

僕より何十倍も小さいからだで
ずっとずっと苦しくても耐え続けて

僕たち家族を悲しませたくなかったのかな
そのために頑張ってたのかな

それでも最期の日は
滅多にない家族全員が家にいる日

みんなとちゃんとお別れできるように
その日を選んだようだった。


息を引き取った時も
寝るようにすーっと



もう会えないのか
もう帰ってきてもお迎えもしてくれることはないのか
もうもっと触れ!と催促されることもないのか

でも、
ずっと苦しかっただろうけど
最期は苦しまなくてよかった、

もう、うみは辛い思いをしなくていいんだって
思うと

寂しさの中に少し、ほっとした自分もいた。

そのおかげか心は思ったよりも穏やかで、
ちゃんとありがとうねって伝えれた。


それでも
次の日火葬場でさいごのお別れ

お花を飾って、
病気だったから我慢させてたお菓子をあげて

よし、送ってあげれる
そう思っていた。

でも火葬場の扉が閉まるあの瞬間
二度と忘れることはないだろう

もう二度とかわいいお顔を見れない
二度と触れない

もう一度だけ触りたい
もう一度だけお散歩したい
もう一度だけ一緒に寝たい
もう一度だけもっと触れ!ってされたい、

あの扉が閉まる音が
「もう一度だけ」を拒否する合図のように

僕の心から何かを抜き取られたように
空っぽになった気がした。

うみがいた15年間
毎日、365日幸せだった。


何気なく、ぎゅーっと抱いて
大好きー!って伝えていた。

もうこれから
365日どんな日も
言葉を持たない愛を伝えることはできない

言葉を持たない愛を伝えれることは
ほんとに幸せだった。


当分は前を向けそうにない
立ち直れそうにないけど

うみはずーっと苦しくても頑張った
僕も頑張らないと、

どんなに辛くても
うみがお空にいるなら上を向くしかないね

うちに来てくれてありがとう。
大好きだようみ

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