おまえは今まで食ったパンの枚数を覚えているのか?

今日は晴れの一日。

日記もですが、自己紹介文が無味乾燥で
がんばって加筆しようとしていたら想定以上に長くなってあきらめ、
すでに日記書くのがしんどくなってきた 笑 元日なのです。

みなさん。あけましておめでとうございます。
本年もよろしくお願いいたします。

今回は青春時代のちょっとだけ甘酸っぱい?思い出を書いてみます。


高校生になった僕たちにとって、たまの日曜日
友達三人で、近くの喫茶店にモーニングサービスを食べにいくことは
そのコーヒーのほろ苦さもあいまって、大人に一歩近づいたような気になれる
とても楽しみにしていた、一大イベントなのでした。

そこには別の目的もあって、経営している美人姉妹に会える!
そのこともニキビ面の少年たちにとっては
大きな大きなモチベーションだったのです。

ところがある日、うち1人がこんな提案をします。

「なぁ。美人姉妹は全然オレらになびかねえみたいだぞ。
これじゃ、ただのカネづるだよ。あきらめて店かえようぜ」

こうして、極細のカネづるたちは店をかえることにしたのですが
その行き先も、言いだしっぺの彼が推薦する
「店主はおばあちゃんだけど、パンが一枚になっててミニサラダとみそ汁つき」
という少し遠くの、でもお得なお店に決まることとなったのでした。

それにしても、ド思春期において「色気より食い気」という
うっかり八兵衛チックなこの決定は、我ながらどうかしていると思います。


さて、当日となりましたが
ここに来て、言いだしっぺの彼が
肝心のお店の場所も、店名も、あやふやであることが判明します。

だいたいの場所はなんとかなりそうですが、店名がわからないことには
誰かに尋ねることになったとき大変なのは火を見るよりも明らかでした。

三人して自転車をこぎながら

「おい。思い出したか?迷子になったらシャレにならんぞ」

「うーん、、、、あ!なんとなく思い出してきたぞ。
店名はたしか、、、、ぽんぽこりん?とか、だったような」

「なんでやねん!大事な自分のお店に ぽんぽこりん なんかつけるか!」

「だって本当やもん。たぶん、、、、うん。やっぱり ぽんぽこりんだと思う」

「たぶん、てなんや。オレら、もう走り出してんねんぞ」

「二人して、そんな言うなや。
ああ!たしか、タヌキに関係した名前やったから、、、
ぽんぽこりん じゃなかったら木の葉?だったかもしれん」

「タヌキで木の葉って、どういう???ぜんぜん関係あらへんがな」

「ほらー。ほらー。何言ってんのー。
タヌキが化けるときって、印を結んであたまに葉っぱ乗せてるやん」

二人「爆笑」


少し迷いはしたものの、見覚えのある建物の記憶によって
僕たちはとうとう目的地であるお店を発見します。
急いで自転車でお店まで行き、ゆっくりと店名を確認しました。

はたして、そこにはこう書いてありました。

喫茶 どんぐり


「もうー。腹立つわー、こいつー!」

「どう読んだら、これがぽんぽこりんに読めんねん!」

「でも、、、お前らも最初みたとき ぽんぽこりんに見えたやろ?」

二人、同時に「見えるかっ!」



後年、運転免許も取り たまたまその近辺をクルマで通る機会がありました。
そこはもう大きなマンションになっていて、すでに喫茶店ではありませんでした。

もちろん、そのマンションも「ハイツ ぽんぽこりん」とかではなくて笑
自分が見たこともない、知らない横文字でした。


ふと懐かしく思い出した、むかしの記憶を書いてみたのですが、
少しだけ。。。本当に、少しだけですけど、

実は、あれがぽんぽこりんに見えた気持ちが わかっていた 笑 ほるすなのです。

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