おばあちゃんのぽたぽた焼き
今日は小雨の一日。
雨宿りしてたノラ猫と目が合って、かわいい!と思ったあと
その瞳の奥から、生へのたくましい執着を感じて
かわいさより、むしろその尊さに身震いする思いがした一日なのです。
みなさん、パンはお好きでしょうか。
僕は大好きでして、銀チョコと「玉子サンド」がお気に入りなのです。
その玉子サンドのペーストですが、この作り方っていつ知りましたか?
僕は小学校高学年になって調理実習でこれを作るまで
名前から 笑 タマゴが入っているのは、わかりましたが
実は作り方や内容など、知らぬまま食べていたのです。
まさか、ゆで玉子にマヨネーズを加えるなんて!
だってマヨネーズの主成分も卵ですよねー 笑
だからこその統一感があるのかもしれませんが
僕は、その種明かし?に複雑な気持ちになったのでした。
といいますのも、まだ小学校低学年のころ。
母の里帰りについていったおり、おばあちゃんに
「タマゴのサンドイッチ作って!」とお願いしたことがありまして。
ところが田舎のおばあちゃんが、そんなハイカラな?レシピを
知ってるわけもなく、出てきたのは普通の玉子焼きを挟んだ
いつもの玉子サンドとは、全然違うサンドイッチだったのです汗
「ううん、これじゃないの。」なんて言うこともできず
でも、明らかに どん引きしている僕を見て、おばあちゃんは
「ごめんねえ。食べたかったのはお店の、みたいなのやもんね?
これとは、ぜんぜん違うよねえ」
頑張ってほおばってみたものの、僕は結局のこしてしまいます。
ときおり、そのときのおばあちゃんのさみしそうで、かなしそうな顔が
僕の脳裏にフラッシュバックすることがあります。
本当に、申し訳なくて、言葉が足りなくて、気づかいできなくて
いまも、ずっと僕の心を締めつけ 続けています。
だからこそ、誰かの気づかいを
たとえ自分の望まないことだったとしても
こんな記憶にはならないよう、言葉で気持ちだけは伝える
そのことをおばあちゃんの玉子サンドは僕に教えてくれたように思います。
おばあちゃん、あのときはごめんね。
たくさん、美味しいもの食べさせてくれて本当にありがとう。
と、いうわけで?この日記の本当のタイトルは、
おばあちゃんの (涙 ) ぽたぽた (玉子) 焼きということなのでした。
と、ここまで書いて、自分で読み直して推敲なぞ していると
やっぱり思い出しては泣いてしまう
そんな、自作自演もはなはだしい 汗 今夜の ほるす なのです。