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【ALIVEとわたし】庄司弥寿彦(庄ちゃん)

0.『ALIVEとわたし』シリーズの意図
 多くの企業の次世代リーダーに関わって欲しくて、発足したALIVE。ありがたいことに、日本最大級の異業種プロジェクトとなり、4年間で500人超の卒業生を生み出した。

 まだまだ点でしかなく、もっともっとALIVEを面として広げていかないといけないというこれまでの認識も大事にしつつ、コロナ禍の進展の中でも過去最大の参加者を更新(※)し続ける今だからこそ、これまでの「拡大一辺倒」から「充実したコミュニティが自然とにじみ出ていく」ように、フェーズを変えていく。ALIVEを支える理事・フェロー・参加者・人事担当者・答申先・事務局メンバー・アドバイザーなどの、「ALIVEに関わる意味」を言語化することで、ALIVEのかけがえのなさを共有していきたい。すでにこのALIVEのコミュニティに入ってくれている仲間の「ALIVEとわたし」を、年間50週に渡り綴っていきたいと思う。

※2020年2期(9-12月)は69人で史上最大、現在実施中の3期(21年1-3月)は3期として過去最大。現在予約中の1期も1期として過去最大、2期は100人越えの史上最大を更新予定、3期も3期として過去最大の仮予約。


1. 私とALIVEの関係
 サントリーのグローバル人事のマネジャーだった2016年。外国人もグループにどんどん増える多様性の中でのリーダーシップを実践する場を若手に提供したいという想いが起点になったのが、前身の「モルツ・プロジェクト」。

 答えのないテーマに対して、異業種でもがいて解決提案をして欲しいということでたどり着いたのが、地域課題・スポーツ振興・日本文化の継続などの社会課題。社会の課題に出会った時に、夢中になって軽々と自分のリミッターを外していく次世代リーダーの本気を目の当たりにした時、このプロジェクトを継続していきたいと自然と考えるように。

 そこで、現在専務理事のすみけんさん(墨健二)などと相談する中で2017年3月に生まれたのが一般社団法人ALIVE。結構取りまとめていくのが大変な異業種プロジェクトを継続していくためには、サントリーの枠にとらわれず複業のメンバーでの運営スタイルを選択した。

(案の定、庄司は3月に異動で海外へ・・・)

 1年間は異動先のニューヨークからオンラインで関わり、すみけんさんはじめ優秀な仲間のおかげで順調に2回転するALIVEを見るうちに、このALIVEの他では実現できない二つ(①量としてのインパクト②プラットフォームとしての派生)を自分の手で実現したいと思うようになり、サントリーを2018年3月に退職し帰国。

その二つ
 ①量としてのインパクト 1期当たり60人を年間3回転実施し、日本最大の異業種プロジェクトへ
 ②プラットフォームとして派生 地域版「DIVE」、50歳以上の成熟層向け「REVIVE」、それに組織変革のためのダイバーシティ「OTD」へ
を実現するために、この3年間仲間と共に走ってきた。


2.私にとってのALIVE
 ALIVEが私にとってかけがえのない点としては、社会へのインパクト。一部の人向けの洗練されたフレンチではなく、多くの人が行列を作るこだわりのうまさのB級グルメ。選びに選ばれた意識の高い一部の企業人向けでなく、企業の中で将来を期待されている多くの次世代のリーダーたち全員に向けたプログラムであるので、その一人ひとりが覚醒することで、企業全体に影響を与え、そこから社会にインパクトを与えていける。

 これを実現するために、運営費を出していただく企業のニーズにミートする必要がある。今後の先の見えない環境をリードしていく人材育成の必要性には異論はほとんどない。が、具体的にはそれはどんな能力なのか。単純なスキルの移転でない分、人事部内や現場への必要性の説明は想像以上に難易度が高い。これが、たまたま「モルツ・プロジェクト」での実際の参加者の変化を実感した大手企業の一群があったため、その必要性をその周囲の企業に自然と伝わり、そこでの企業のニーズへのミートがまたその周囲に広がる好循環を生んだ。

 また、個別の参加者にALIVEへの参加を通じて、提供できるもののひとつとしてはメタ認知力がある。自分が自分のことを何を知っていて、何を知らない可能性があるのか。ここを内省し続けることの重要性を知って企業に帰ってもらえることは、先の見えない環境をリードしていくにあたって非常に重要だと思う。

 さらにいうと、このメタ認知力の重要性を知った次世代リーダーが少数で存在するのでなく、企業内でもネットワークが出来、さらに企業を超えたつながりがアルムナイとして結びついて、企業や社会の中での組織としてのメタ認知力が上がっていることも、これだけの大人数が関わっているALIVEならではの意味合いだと最近は感じたりもしている。

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庄司弥寿彦(庄ちゃん)

合同会社CONNECTIVE 代表社員 / 一般社団法人 組織変革のためのダイバーシティOTD普及協会 代表理事
1995年サントリー株式会社入社。人事課長時に、ALIVEの前身となる次世代リーダー研修「モルツ・プロジェクト」を企画。その際、「社会的団体の想いに、ビジネスのリソースをつなぎ、変化を巻き起こす」ことをライフワークとして強く認識。2017年ALIVEを立ち上げ、ボランティアながら駐在中のNYから参画。2018年4月サントリーを退社しALIVEの代表理事に就任。社会課題解決等のプロジェクトマネジメントの受け皿として、合同会社CONNECTIVE創立。2019年にALIVEから派生した、一般社団法人OTD普及協会を設立し代表理事就任。

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