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【ALIVEとわたし】丸尾和廣(まるちゃん)

1.私とALIVE

  2017年3月の一般社団法人ALIVE設立にあたり、一人の男に酒場で誘われた。面白そうだなという直感で足を踏み入れ、はや4年の月日が流れた。

 この4年間を振り返り、思い浮かぶのは、笑い、涙、怒り、悲しみ、楽しみなどなど、じつにさまざまな表情をしている参加者、答申先、事務局メンバーの顔である。そして、ここでの出会いが、貴重な私の財産となっている。

 2017年前期(落語)、2017年後期(エル・システマジャパン)は、サポーター(*1)として参画するも、波乱の幕開けを体験することとなった。落語は、答申先の事情により、途中でテーマが変更になってしまい、参加者からは「研修なのにありえない」と場が紛糾した。また、エル・システマジャパンでは、ある1つのチームで参加者同士の衝突が起こり、チームが分裂したのである(*2)。


 ただ、そのような場の紛糾や参加者同士の衝突にも真摯に向き合い、対話を積み重ねることで、一人一人の学びに変わっていくのがALIVE。このようなダイナミックな場は、なかなか経験できるものではない。

 2018年からは、サポーターの相談役、運営全般を支援するフェロー(なんでも屋)として奔走している。おそらく、これまでのように、これからもたくさんの人に出会い、向き合い、伴走することになると思う。

 ※1 サポーター:提案内容には関与せず、参加者に内省や気づきを促すことを役割として担う
 ※2 2017年後期(エル・システマジャパン)密着ドキュメンタリー
 https://www.youtube.com/watch?v=eh4w3F_5p9M&list=WL&index=245

2.私にとってのALIVE

 私にとってALIVEは、人が持つ無限の可能性に気づかせてくれる学び場である。

 ALIVEは「研修」ではなく、「プロジェクト」であるため、敷かれたレールもなければ、唯一無二の答えが用意されているわけでもない。あるのは、答申先の強い想いと抱える切実な課題である。

 そのため、ALIVEプロジェクトは、何が起こるかわからない、どうなるかわからないというワクワクとドキドキが存在し、それが場に心地よい緊張感を与え、本気で向き合い、本音を吐露することで人やチーム、場のすべてが動いていくことに面白さがある。

 大なり小なり発生する、場の紛糾や衝突は、本音と本気でお互いに向き合った産物であり、人が持つ無限の可能性に気づくチャンスだと思う。紛糾や衝突は、避けたくなる状況ではあるが、見逃さず、逃げずに向き合い、丁寧にフィードバックし、対話を繰り返していくことで自分自身の中にある可能性に気づくことができる。

一方で、仲良しクラブのような無風の時も多く、学びも気づきも起きにくい状況がある。ここはひとつ、問いを投げかけたり、フィードバックしたり、雑談したり、懇親会という酒場で語り合ったりと、あらゆるコミュニケーションを取り続ける。そして、人やチーム、場が動き始める瞬間は、そこから始まる素晴らしき未来に思いを馳せ、ワクワク、ドキドキする時間と空間を過ごすことができる。

 ALIVEという場において、自分自身との対話や人との対話を通じて、自分の持つ可能性に気づき、新たな一歩を踏み出していく。この一歩を共に味わうことができるのは、なんとも言えない喜びであり、私にとって学びをいただく最高の瞬間でもある。

 そんなALIVEは、さまざまな人が集い、人が持つ無限の可能性に惚れ、人に酔いしれる場なのかもしれない。

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