おばあちゃん
自分メモ
困った時は「世界の車窓から」のbgmを脳内再生すると一旦落ち着くことができる。
わたしはおばあちゃん子で、大人になってから鏡を見て祖母にそっくりだな、と思うことも増えた。
わたしが音楽をはじめる直前に天国に行ったのでそれが心残りではあるけれど、一緒にいた頃も鼻歌を歌いながら小躍りしていたので、きっと向こうで聴いてくれていると思う。
最近は町のおばあちゃんにも“おばあちゃん子ごころ”をくすぐられることがある。
年の瀬に道端で
「ちょっといいかしら」
とご婦人に声をかけられて、困り事かな?と思ったら
「あなたとっても素敵なコートね」
と伝えてくれた。不意打ちだったのもありとても嬉しかった。
「ごめんなさいね突然、でも本当に素敵だったから思わずね」
と言って、わたしはお礼しかできなかったけど、何気ないことでも話しかけてもらえたことが嬉しくて1日ハッピーだった。正確には今日までハッピーが続いている。
そしてある時はパン屋さんでお店のおばあちゃんがとっても丁寧に接してくれて、お店を出る時にわたしの背中に向かってにっこりした声で
「ありがとうございました、ありがとうございました、ありがとうございました」
と3回も言ってくれた。もしかしたらわたしが生まれる前からお店に立っているかもしれないのに、そういう方ほどわたしたちひよっこにやさしいのだ。
そんなおばあちゃんに出会う度に、それぞれの人生を想い、夕日がいつもより眩しく感じる。
わたしもいつかそんなにっこりおばあちゃんになりたい。