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朝、手紙を書いた。

先週受けた検査の結果を聞くために、朝から病院へ行った。
9時からの診療開始を待つ人で待合室の椅子は距離を取りながらも8割方埋まっていた。
私も10分前に到着したが、この人たちは一体何時からここで待っているのか…1人しかいない受付の方が忙しなく問診票をさばいていた。

どんなに早く受付してもいつも1時間は待つ病院なので、携帯で漫画を読むか、本を持ち込むかしているけれど、今日はレターセットを持って来ていた。
受付を済ませて、便箋を取り出し、待合室で友人に手紙を書いた。
周りはご年配の方が多く、本を読んだり、ついているテレビを観ていたり、何をすることもなくぼーっとしていたり、自分の名前が呼ばれるまでは思い思いの過ごし方をしていて、騒がしいこともないので意外と居心地が良い。

目覚ましなしで起きた朝は、どうやら頭が冴えているらしく、筆が一度も止まることなくするすると文章が降りてきて、細かい字で書き綴った便箋は3枚になった。
内容は終始私がひとり語りしてるようなものなので、受け取る友人は迷惑極まりないよな笑
でもそもそも手紙ってそういうもんな気がするな。

コロナでできなくなったことの方が圧倒的に多いけれど、コロナがなければ、こうやって住む場所が遠い友人に手紙を書くこともなかったと思うので、それは少し嬉しい。

そういえば私が小学生の頃なんかは文通ばかりしていた。
学校の友達とも手紙は頻繁に交換していたけれど、雑誌にペンパル(文通友達)募集というコーナーがあって、趣味が合いそうだと思った子に文通を申し込んだこともある。
時代だな…笑
SNSやLINEのデジタルな文字ではなくて、その人特有の文字ってやっぱりあたたかみや味があるし、残って欲しい文化だなあと思う。
私も書きたいし、人が私宛に書いた文字を読みたい。

手紙を書き終えて、封筒に納めながらぼーっとそんなことを考えていたら、ちょうど名前を呼ばれた。