【雑記】山佐の開発力:ナイツとピンクパンサー
今回は、山佐ネクストから発売された
ピンクパンサー(2022/06/06導入)と
ナイツ(2023/07/03導入)について、
雑記として書きます。
この2台には画期的なシステムが搭載されました。
それぞれ1記事にしようと思ったのですが、
あまりに書くことがなさ過ぎて、
残念ながら雑記行きです。
まずピンクパンサーから
この台のスペック貼っておきましょうか。
至って普通のA+ART機ですね。
至って普通とは言え、
そもそも6号機でART機を通すのは
なかなか難しいわけですが。
難しい理由は以下の記事3-1.に書いているので参照してください。
本機の何が画期的かというと、
リールアクションの頻度を変えられる
ということです。
こう聞くと普通に聞こえますが、
リールの動作は主基板でしか
制御できません。
いつもの技術上の規格に行きましょう。
"主基板"というのは俗にいうメイン基板と同義です。
こちらは解釈基準です。
"回胴回転装置を制御する機能"を有する基板は主基板です。
もう一個技術上の規格があります。
主基板は他の基板(サブ基板等)から
信号を受け取ってはいけませんよ
ということです。
これらの合わせ技で回胴回転装置、
つまりリール制御は主基板が担うことになります。
主基板に演出カスタマイズを搭載するのは変態開発力が凄いと思います。
「ちなみ」な話
別表第3(1)イ(ホ)が出たのでついでに紹介します。
この話がずっとしたかったんですけど、
なかなか機会がないので嬉しいです。
もうオジサン世代になりますか…
「バジリスク~甲賀忍法帖~II」(以下バジリスク2)と言う
5号機がありました。
この時代はサブ基板ART全盛期で、
悪い言い方をすれば、サブ基板でやりたい放題でした。
サブ基板は主基板と違って容量が決まってないので、
出玉の波に対して非常に自由度があります。
このバジリスク2も例にたがわず
サブ基板ART機でした。
ただし、他の台とは異なり特殊な点があります。
それが
「セット継続の度にデータカウンタに信号が上がる」
のです。
2017/12/14 通知の解釈基準までしか遡れませんでしたが、
概ね変わっていないと思うので引用します。
まあほとんど変わってないですね。
データカウンタに信号が上がるとは、
「内部抽せんの結果を主基板外に出力する機能」
を有することになります。
これを主基板で制御するということです。
また別表第3(1)イ(ホ)により、
サブ基板は主基板に信号を送れません。
つまりサブ基板からデータカウンタに
信号を送れないんですね。
しかしバジリスク2はセット継続の度に
データカウンタが上がっています。
この仕組みを紐解くカギはセット開始後ナビにあります。
この機種では転落リプレイを搭載しており、
リプレイナビに従わないと
RT状態が変化する恐れがあります。
もう一度言います。
「変化する恐れがあります」
というのもRT状態が変化しないリプレイに
押し順をつけたんですね。
そして一定回数押し順正解すると、
主基板がデータカウンタを上げるという仕組みです。
疑似ボーナス開始時のフリーズを
想像していただくとわかりやすいかと思います。
あれも特定条件でフリーズしています。
ちなみにセット中に一定回数
偶然押し順正解した場合は回避ナビが出ます。
一瞬話は変わりますが、
初代モンキーターンは変態素晴らしくて上乗せ抽選も主基板でやってます。
レース開始前にショートフリーズしますからね。
主基板でやらないと
「回胴回転装置を制御する機能」
に引っ掛かるので。
これを書きたくて書きたくて
仕方なかったのですが、
やっと書けて嬉しいです。
お次はナイツ。
これは4号機で出た同名の機種のリバイバルですね。
かなり完成度は高いと思います。(4リール機は忘れてください)
スペック行きましょう。
「Aタイプ?」
NONO。
この子AT機です。
ボーナスが色押しになっています。
また4号機のナイツ同様、
ハイパーゾーンがあり、
この間にボーナス(疑似ボ)を引くと
スーパーBBになります。
平均350枚獲得。
それ以外はスーパーBBと
ノーマルBBの振り分けですね。
(もしかしたら内部ハイパーゾーンとかあるかも)
「あーなるほど。
リーチ目の次ゲームが疑似遊技になるタイプね。」
NONO。
リーチ目の数ゲーム後に
告知とともに疑似遊技となります。
「どこが画期的なの?」
この台の肝は掛け枚数にあります。
実はこの子、1枚掛けができるタイプのAT機です。
通常時は3枚掛けで進行し、
リーチ目が出たときに1枚掛けをすると
即疑似遊技となるゲーム性となっています。
もう技術上の規格も解釈基準も引用する必要はないですね。
そうです。回胴回転装置は主基板が担います。
疑似遊技は回胴回転装置を使用した演出です。
本機は1枚掛けという特殊操作を行うことにより、
主基板が回胴回転装置を制御する方法をとっています。
当然、1枚掛けをすると次ゲームから疑似ボが始まります。
非常に画期的ですが、それ以上でもそれ以下でもないです。
これが雑記入りした理由です。
リール制御とかも4号機に非常に近く
当時のユーザーなら楽しんで打てると思います。
が、いかんせん導入が…
この1枚掛け疑似遊技は
Aタイプのブレークスルーになると思うのですが、
メーカーさんいかがでしょうか。
このような零細noteでは、声は届きませんね。
若いユーザーなら取り込めそうな気がしますが…
というわけでピンクパンサーとナイツの
システムを紹介しました。
一時期は「これが山佐の開発力」と
バカにされていましたが、
まさにこれが山佐の開発力だと思います。
技術上の規格の変態オタクである人しかわからない、
この変態さ素晴らしさはすごいと思います。
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