「まんぷく」を見ていて羨ましいと思うところ
観ていない方もいると思うのですが、発明家の萬平さんをいつも笑顔で支えていこうとする福子さんの夫婦の話です。内容ではなく、関係性で羨ましく思うところがあります。
福ちゃんはいつも萬平さんのことを気にかけ、支えていこうと努力します。そしてそれを萬平さんは感じていてありがとうと感謝します。
これがいいなと思うところです。
萬平さんが自分には何もできないと希望を失いかけると、いつも福ちゃんが
「みんなの役に立つものを作りたいと言っていたじゃないですか。大丈夫です。萬平さんは発明家です。」
そう言って励まし、萬平さんも「そうだな、福子、ありがとう。」と返します。
私は夫を優先してサポートしていこうと思いますが、夫が俺はダメだと落ち込んでいる時に、夫の持ち味の部分が生かされてないだけで、基本的な大事な部分は持っているから大丈夫だと励ましていました。
夫はネガティブですぐに「死んでしまいたい」と言う人だったので、私もそうだけど自尊心の低い夫に、自信を持ってもらいたいという思いで落ち込んだ時に話をよく話を聞いていました。
海にサンドイッチを持ってしばらく海を眺めながら話を聞いたりしました。何時間も。それも1度や2度ではないです。
長く話すと聞いている私も疲れてきます。グチを聞いて、アドバイスもして、励ましもして、褒めて…。
私も以前はそうだったから理解できるし、ネガティブすぎるとツライから、考え方を少しずつ変えていって楽になれた私の経験上、夫も楽になるようになってほしいという思いがありました。
そして私はエンパス体質なので、夫のネガティブなドロドロエネルギーがダダ漏れになると私までやられるので、夫がずっとその考えだと共倒れになるという危機感もありました。
だから少しでも緩和してもらいたいという気持ちで考え方が変われるキッカケや糸口が見つかればいいなと思っていました。
そして夫から返ってきた言葉が、
「雨池はいつもそうやって大丈夫といって、俺ならできると言うけれど、それがどれほどプレッシャーかわからないのか!俺はツラいんだよ!」
というものでした。あーそうですか。励ましてたのに怒られて損したな、その時間ムダだったなと思いました。
それからは、夫にあまり構わないように、エンパス体質の私がつらくならないように、夫から距離を取って、私の境界線の強化に力を入れていくようにしました。
すると今度は、
「雨池は、俺のことこれまで一度も褒めたことがないよな。」
と言います。はっ?一度も?どれだけ褒めたよ!それをイヤだと言ったのは夫でしょうよ!
私は夫の良いところをきちんと見て褒めましたよ。でも夫は自分が思う幻想を抱いている自分を褒めてほしいんです。夫が理想とする自分を褒めてほしい。
私はそんな夫じゃないところではなくて、夫ができている素晴らしいところを褒めます。仕事一つ一つをきちんと把握して丁寧に向き合えるとか、そういう一見当然のことを継続していくことがどれだけ大変でできない人が多いか。でもそれができる夫はとてもすごいと思います。
私は基本で重要な部分を褒めたいので、そういう見ている人は見ているんだなというところを褒めるようにしていました。私ならそうされると嬉しいし、これまでそうやって職場の人にも褒めてきて喜ばれてきたからです。
でも夫はそこを褒めても嬉しくないようで、そういう現実の自分の当たり前の部分は褒めたことにはカウントされません。
夫はあっという間に仕事ができるとか、飛びぬけて才能がすばらしいとか言ってほしいんだと思います。私は私が見てすごいと思ったところしか褒められません。とってつけたようなことをべた褒めして欲しいみたいだけど、私にはできません。
夫はわざと自分はダメだと言い、「そんなことないよ」と言ってもらいたいんです。そして夫のどこがすばらしいかを具体的に言ってもらいたくて落ち込んだりするんです。「なんでこんな俺と離婚しないんだ」と落ち込んで見せて、どれくらい好きかを私に言わせようとしたりします。
「あなたのことが好きだから~!」って韓国の俳優さんのように言ってほしいんだと思いますが、そんなことを言わせようとしているのがわかるのでとてもイヤな気持ちになり、逆に絶対に好きって言わないぞと決心してしまいます。
そして、そのエネルギーが切れると、また私の褒め言葉でエネルギーを蓄えようとします。つまりは、それはエンドレスに繰り返されるということです。私が常に夫のエネルギーを補充してあげないといけません。
そうされると、私は私を利用されているようで不快でした。私は私自身で私の素敵なところを見つけて自分で褒めて認めていくようにしようと努力しているのに、夫は私にその役割をさせようとしているのが納得がいきません。
福ちゃんはいいなー。萬平さんがわかってくれて。
チキンラーメンたくさん食べて明日も「まんぷく」観ます。