道の駅がクラウドファンディングに挑戦している理由〜農業大国の現状と課題〜
こんにちは。
愛知県豊橋市在住の編集ライターの岩下加奈です。
編集・ライターの仕事といえば、雑誌や書籍の編集・ライティング、ウエブマガジン、企業ホームページなどの執筆だと思う方も多いかと思います。
私の場合は、長くこの地域(愛知県豊橋市を中心とした東三河エリア)で編集・ライターの仕事をしているため、地域PRや地域編集(取り組みと取り組みを繋げ合わせる=編集)など、さまざまな業務を行なっています。
その中で、昨年からお世話になっている「道の駅とよはし」さん。
道の駅とよはし通信(タブロイド版)では、道の駅とよはしの商品はもちろん、農業と地域との関わり、農家さんの声などをお伝えする媒体を企画・取材執筆、編集とトータルで行なっています。
先日、地元の中日新聞でも大きく取り上げていただいた、この道の駅とよはし通信。ありがたや〜〜。
このように様々な取り組みを行う中でさらに挑戦したのが「クラウドファンディング」です。私自身もクラファン企画は初挑戦だったのでワクワク。普段は支援する側(今までいろんな支援をしました)だったけれど、今回は支援をお願いする立場。今回は道の駅とよはしのクラウドファンディングについてご紹介します。
農業大国!全国でもトップクラスの農産物生産を誇る豊橋市
道の駅とよはしがある、愛知県豊橋市は農業大国として、全国でも数多くの農産物の生産額を誇ります。特に大葉やうずら、次郎柿は日本一!道の駅でも併設している「食彩村」ではたくさんの新鮮野菜や農産物が数多く並んでいて、どれもびっくりするようなリーズナブルな値段が魅力的です。
私の地元にはたくさんの農産物があり、それが誇りでもありました。しかし、今回の道の駅とよはしのクラウドファンディングでは「農家さんが出店できる屋台を広める」ためのお手伝い。
農家さんが出店?屋台?全国でもトップな農業大国なのになぜ?
と頭の中は??でいっぱいに。担当者さんや生産者さんに実情をヒアリングすると、農業大国だからこその悩みや生産者さんのこれからの将来について知ることとなったのです。
昨今の情勢などで農産物が廃棄される現状…
昨年の新型コロナウイルスなどで、飲食店向けの農産物の出荷の多くがキャンセルとなりました。また、出荷できる農産物さえも廃棄処分する現状を知りました。
先日こんな話がありました。「フードロスと言われているけれど、農産物の廃棄はフードロスのくくりにはならないんです。これが農産物まで入ると、すごく大量の廃棄になるんです」と。
最近ではフードロスについて考える機会がメディアを通して増えていると思いますが、生産者さんたちが大切に育てた農産物が廃棄されていること、これらの廃棄にはフードロスのくくりに入っていない現状にもびっくり。
そこで生産者さんとの繋がりがとても深い道の駅とよはしでは、生産者の方々が直接消費者の方に販売ができるようなお手伝いをしたいと考えました。
ワンコインで叶う!生産者さんのための出張屋台を広めたい
※写真は道の駅とよはし マクアケクラウドファンディングから抜粋しました
そして考えたのが「農家の皆さんが手軽にお店を持てる環境を実現したい!」
道の駅とよはし内に屋台をずらりと並べたファーマーズマーケットをつくることで、生産者の方々は直接消費者の方に販売ができる!と思い、今回の出張屋台製作を広めるクラウドファンディングに挑戦することにしました。
私は農家さんの思いをヒアリングしたり、今回出張屋台を製作していただいた豊橋市にある製材所老津木工さんに取材をしました。
そこで感じたのは
「果物や野菜は自信があるけど、この美味しさを直接伝えられる場がない」という生産者さんたちの歯がゆい思いでした。
野菜や果物をつくるプロ(生産者さん)たちは、今まで販売まではタッチすることなく、農作物にとことん向き合いながら仕事をしていました。そしてこのような情勢となり、大切に育てた農産物が廃棄される現状ー。どうにかにたいけど、どうにもならない。
生産者さんたちの想いを担う「道の駅」でこの取り組みがとても重要になると私自身も感じています。
この出張屋台は、地元の木材を使用した簡単で手軽に運べる出張屋台です。この出張屋台を広めることで、生産者の方々が直接販売できる場所がどんどんと増えればとってもいいなと思っています。
生きるために大切な「食」。その食を支えているのは生産者さんたちです。この取り組みを通して、生産者さんたちの不安要素を少しでも屋台を通して解決できれば。
道の駅とよはし初のクラウドファンディングはこちらから。リリースして数日で目標金額は達成しましたが、現在ネクストゴール100万円を目指し頑張っています。もっとたくさんの出張屋台を広めたいと思っていますので、皆様のご支援・サポートお待ちしております。