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音階:前半【長音階と調号】音楽理論の基礎を知りたい方へ②初心者向・音楽を勉強したことないけど音楽作りたい人に

音楽を作ってみたいけど、音楽の勉強したことないしな~
と思ってる人がいたら、是非読んでみてほしい。
読んでくれた方が音楽の基礎を楽に知って、自信を持ってポピュラー音楽が作れるようになるのをゴールにした音楽シリーズ二回目の投稿です。

一回目はこちら、全部の音階を弾くワークです。
このワークは音感が鍛えられて、音楽力がアップします。
人によっては少し時間が必要かもしれませんが、
是非やってみてくださいね。


今回は、全部の長音階を書けるようになり、
曲の調についてちょっと知ることができます。
前半・後半と2回に分けましたが
いきなり、全部の調の音階を書きますよ~なんて、大変そうですね(笑)
第一回のワークも、いきなり全部の音階を弾く、とこれまたハードでしたけど、今回も全部書くってスパルタかしら?!

でも、案外簡単にできる秘密(?)があります!
少しずつ明かしていきます。
量が多いので、焦らずゆっくりやってみてください。

五線が必要ですが、ネットで無料ダウンロードもできるし、
音階を書くだけなので、チャッと定規で線を五本引いたらオッケー。
気楽に行きましょう~。
では、始まり始まり~。


軽く、第一回のおさらいから始めます。
音階ドレミファソラシドは、二つのテトラコードでできています。

テトラコードは、4つの音のかたまりで
それぞれ隣り合った音の音程は、長(二度)・長・短の関係です。
長二度は半音二つ上の音、短二度は半音一つ上の音です。

テトラコードのつなぎ目ファとソの音程は、長二度です。
ドレミファソラシドという音階は、
長二度でつながれたテトラコード二つでできています。


このテトラコードを、次々にしりとりしていきました。
次の音階は、後ろのテトラコード・ソラシドから始めるということです。

このしりとりを続けると、白い鍵盤7つと黒い鍵盤5つの音、
それぞれの音から始まる音階・12こを全部弾くことができました。
ここで意味不明だという方は、是非第一回を見てくださいね!

さて今日は、この音階をト音記号の楽譜に書きます。
まず、ドレミファソラシドは、このように線・間・線・間・・・
と交互に白丸(全音符)を書きます。



では次の音階を書きます。ドレミファ・ソラシドの
テトラコードのしりとりをするので、ソラシドから始まるこの音階です。

ここで、ファ♯が出てきました。
こんなふうに、ファの音の左側に#をつけます。

臨時記号の#は音符の左側に書く


これを、ちょっと違う書き方にします。
ファの横に付けた#を、こんな風にト音記号の横につけます。

ファの線が真ん中に来る位置にシャープを書きます


この♯は、さっきの臨時記号と違って、調号という役割をします。
この楽譜が何調かを表す記号です。


ファにシャープがつく調ですよ、という事がここで示されるので、
いちいちファの音符の横に♯を書く必要がなく、
反対に言えば、音符に♯がついてなくても、
この楽譜に出てくるファには、全て♯がつくということです。

弾いてみましょう!

この方法で次の音階に進んでみましょう。
さっきの音階はこれでした。

テトラコードのしりとり、次はレ・ミ・ファ♯・ソから始まる音階です。

♯が先ほどと同じファについていて、ドにもついています。
二つに増えました。
ト音記号の隣に、ファとドの位置に♯をつけ
この二つにシャープがつく調だと知らせる調号とし、
レミファソラシドレに音符を書きます。

このテトラコードのしりとりで音階をめぐっていくと、
次の音階は、シャープが3つ、その次は4つと一つずつ増えていきます。
シャープはふえる順番が決まっているのです。

覚えましょう
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆
魔法の呪文
ファドソレラミシ
☆☆☆☆☆☆☆☆☆☆

シャープは、ファドソレラミシの順番に増えていくのです。

もう一つ、覚えてほしいものがあります。
シャープが一つの時はファですね。
そして音階の始まりの音は、ファ♯の半音上のソです。

シャープが二つに増えると、ファとドですね。
音階の始まりの音は、ド♯の半音上のレです。

シャープが3つになると、魔法の呪文を覚えていればすぐに、
ファドソにシャープがつくとわかります。
音階の始まりの音は、ソ♯の半音上でラだと少し考えればすぐ閃きます!

弾いてみてね!

次の音階を書きましょう。
さっきは3つ目の音階・レミファ♯ソ・ラシド♯レだったので、
しりとりをする音階は、ラシド♯レから始まる音階です。

シャープは先ほどは2つだったので今度は3つです。
呪文を覚えていれば、ファドソとすぐにわかります。
はじまりの音は、ソ#の半音上の音ラです。

ト音記号の横に、ファドソの位置に#をつけて、
ラから音符を並べます。

♯の位置は、左から右へファ・ド・ソ・レ・・という順番で、♯の真ん中を音符の高さに書く


弾くのを忘れないで!


では次の音階を書きますよ。問題に答えてみてください。

問題1:次の音階の始まりのテトラコードは?
問題2:シャープはいくつつきますか?
問題3:シャープがつく音は何でしょう?

3つとも答えられましたか。答えられたら音階が書けるはず!

問題1:はじまりのテトラコードは、ミファソラ
テトラコードのしりとりをしてるから、さっき書いた音階の後半のテトラコードを見ます。

前の音階、後ろのテトラコードを見る
上のだと高い位置なので、一オクターブ下の同じ音から始める

問題2:シャープは4つ。前より一つ増えるルールです。
問題3:♯のつく音は、呪文をどうぞ!ファ・ド・ソ・レですね。

ト音記号の横、ファドソレにシャープをつけて、音符ミファソラ・シドレミを書きます。

忘れず弾いてくださいね!


あと一つで前半はおしまいです。
シャープは何の音につくのか、
始まりの音は何なのか考えて書いてみましょう。


できましたか?

♯を5つ、ファ・ド・ソ・レ・ラにつけて、シドレミから始まる音階です。


これを見て、シャープだらけでわからない、弾けない?!
なんて言ってる人はいませんか??
弾けるはずです。
難しそうに見えるけど、第一回で、全部弾きましたね^^

#がいっぱいつくと嫌い、という人多いですけど、
魔法の呪文を覚えて、テトラコードで一周して
音感をトレーニングしたら、そうでもなくなってくるんです。

それに、シャープが5つということは、黒い鍵盤を5つとも全部
弾くという事なので、ミとシ以外は黒い鍵盤になります。

頭が混乱しがちな、ミ♯、シ♯がなくて白い鍵盤でいいので、
かえってわかりやすいし、ピアノも弾きやすいです。


楽譜と照らし合わせて、テトラコード一周の旅の半分を弾いてみましょう。

ハ長調 Cメジャー
ト長調 Gメジャー
ニ長調 Dメジャー
イ長調 Aメジャー
ホ長調 Eメジャー
ロ長調 Bメジャー


6つの音階とその調、ちょっとわかったかも!という気がしてきましたか?
実際に、楽譜をみてみましょう。ベートーヴェンの喜びの歌です。
今迄よりいろんなことがわかるはずです!

問題1:この楽譜は何長調で書かれているでしょう?

喜びの歌・ベートーヴェン


答えは、ハ長調です。
ポピュラーではCメジャーと言います。

調号のところに、#がありませんから、
ドレミファ・ソラシドのテトラコードの音階で書かれています。

ドの音から始まる音階は、ハ長調、Cメジャーともいいます。
音の名前がよくわからない方は、これを見てください。
ドはイタリア語、日本語でハ、英語でCです。

音名


問題2: この楽譜は何長調で書かれているでしょう?

喜びの歌・ベートーヴェン

♯が二つあります。ファとドですね。(呪文・ファドソレラミシ)
この音階の始まりの音は、ド♯の半音上、レです。
レの音は二、Dともいいますから、(上の音名確認)
ニ長調、Dメジャーです。


この曲をいろんな調に変えていくので、調を考えてください。

問題3: この楽譜は何長調で書かれているでしょう?♯のつく音は何?

♯が4つ→ファドソレ
レ♯の半音上は→ミ
ミから始まる音階→ミの音はホ・Eなのでホ長調・Eメジャー

問題4: この楽譜は何長調で書かれているでしょう?♯のつく音は何?

♯が1つ→ファ
ファ♯の半音上は→ソ
ソから始まる音階→ソの音はト・Gなのでト長調・Gメジャー


問題5: この楽譜は何長調で書かれているでしょう?♯のつく音は何?

♯が3つ→ファドソ
ソ♯の半音上は→ラ
ラから始まる音階→ラの音はイ・Aなのでイ長調・Aメジャー


問題6: この楽譜は何長調で書かれているでしょう?♯のつく音は何?

♯が5つ→ファドソレラ
ラ♯の半音上は→シ
シから始まる音階→シの音はロ・Bなのでロ長調・Bメジャー


今迄よりわかるようになった自分に出会えましたか!
それを願って書いています。ファイト!楽しんで❣

あと、いろんな調の「喜びの歌」の始まりも、弾いてみてくださいね!!


後半へ続く
◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆◆
音楽クイズもやってます❣


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