僕がぼくで在る為に。君がキミで在るように。
僕がぼくで在る為に。
唐突ですが「好きな存在」は在りますか?
恋人、キャラクター、推し、何だっていい。そういった存在に対しどういった心情で持って”好き”でいますか?
私の”好き”は「信仰」です。愛情や恋情も幾分か混じってはいますが。アガペー100%ではありませんがね。
ただ、重い。面と向かわずとも、貴方を信仰していますなんて言われると重いでしょう。それもそのはず、元来レスの帰ってこない宗教や神様仏様に行うものですから。
ただ自分はこんな重たくて不器用な愛の届け方しかできない。砂糖菓子を食べて、甘ければ甘いほどいいと言ってしまう感性の持ち主なので仕方ないのかもしれない。重さの裏にあるこの胸が張り裂けそうな愛を叫んで、あまつさえ受け入れてほしいと願うこれは信仰という殻を飛び出したただのエゴなのかもしれません。
詩的もとい哲学的になり過ぎかけたところで本題へ軌道修正していきます。
私の記事自体Twitterから飛んでくる人が大多数なので、私がRTしまくったり歌詞呟いたり(メンヘラ仕草!)して患い狂っているアイドルグループ「ぜんぶ君のせいだ。」はご存知でしょう。知らなかったら今知ってください。
知りましたね?とりあえず、知っているという事にして進みます。
病みがちでメンタル不安定人間、というのは置いといても私は「病みかわいい」と呼ばれるものが好きです。
病みボカロをはじめとして多感な時期に病んでる曲を聴いて育ってきたのがこの音楽趣味の構築に影響しているのでしょう。
また共感性というのも「病みかわいい」の武器です。この歌詞私の事だ…と強く共感する事は病み(闇)感情を発散する事の一助にもなります。
バンド構成のアッパーなロック←すき
ガーリーで甘めな女性ボーカル←すき
病みや承認欲を歌う歌詞←すき
故に、持ってる曲全てが病みかわいいで構成された「ぜんぶ君のせいだ。」との出会いは必然だったのかもしれません。
もっと早く知っていたかったという後悔は無限に湧いて出てきますけどネ。
掲げ進む”病みかわいい”
「ぜんぶ君のせいだ。」の魅力は何といってもリリックにあると思っています。
作曲は様々な方々で担当していますが作詞は全曲SESSHI類さんで統一。そのおかげかかっこいい系でも可愛い系でもどんな曲調でも根底にある病みかわいいがブレません。
そして個人的には「君」と「僕」を大事にしていると思っていて、「君」への重い想いを歌う楽曲が多数ありながらも「君」が何を指すのか曖昧であること、それでいて「僕」は自己肯定感が低く自信も無いけど好きな人の為に在りたいとする自分だと具体的にイメージできること。この二つが私をこうまで患わせました。
この「君」に何を当てはめるかは自由だと考えていて、自分の推し、ぜん君メンバー、それともぜん君から見た我々、様々です。
私自身出逢った時は自分と推しの関係性を当て嵌めながら聞いていましたしね。
なので今まだ名前だけでしかぜん君を知らなくとも、『君という概念以外の思想はいらない』『君が在るなら僕も在りたい』『真実で在りたい君にとって』『僕に成って君に逢えた』という歌詞たちに何でもいい自分の好きな存在を当てはめて共感するという聴き方でぜん君にハマってほしいなと思っています。
Cult Scream
「信仰」と「僕と君」。
冒頭で信仰の話をしたのはこの曲を初めとして信仰を歌詞に入れた曲が多いからです。
好きとして使うには重い「信仰」という言葉。
ただこの重いくらいがスタンダードという部分こそがぜん君の掲げる「病みかわいい」の一つでもあります。
AntiIyours
「僕がぼくで在る為に。君という概念以外の思想はいらない。」
自分の大切な存在に対しそう考えたことはありませんか?
「君がキミで在る為に。君の孤独になれるように…」と好きな「君」に寄り添えるよう応援したり想いを伝えたことはありますか?
何かを好きである事に対し「君」と「僕」に極めて強力な共感を持った曲です。
「決まり事。」という部分に(法)というまさかの漢字に漢字を充てるリリックですがこれもぜん君の特徴です。他の曲だと「ジャンル無視」を(宇宙規模)と読ませたりしています。ワードセンスが凄過ぎる…。
僕喰賜君ノ全ヲ
愛し君とこんな僕。
私は自己肯定感が低いので、たとえ推しから認知されようと爆レスを貰おうと「こんな僕に好かれてお気の毒」と思ってしまいます。
けれど、「僕」に成れなければ「君」にはきっと会えなかった。
「こんな僕だけれど」と君を想い直してついて行く歌です。共感性高すぎるので注意かも。
Heavenlyheaven
この曲は作曲がなんとみきとP。ボカロ方面ならだれでも聞いたことがある名前かと思います。みきとPはボカロで曲を作る傍らタイアップで楽曲提供を行っており、この子の「少女レイ」やナナヲアカリの「逆走少女」もそれに該当します。
タイアップに関してですがぜん君の病みかわいいダークな面に合致しており、サイケデリックさとメランコリックさが目立つ音作りです。
呟くように始まる歌い出し、その直後から強烈なシャウト、それが終わったかと思えば甘く歌い、サビは完全にアッパーなポップさに振り切っています。この変幻自在さもぜん君の強みであり、かっこいい病みも可愛い病みも重々しい病みも歌い分けているのが耳に残って中毒になるのかなと考えています。
唯君論
「無題合唱」と双璧を成す、ぜん君を代表する曲だと(勝手に)思っている「唯君論」。
読みは「ゆいきみろん」ではなく「ただきみと」。曲名の通り、「君が在るなら僕も在りたい」という歌詞の通り、ぜんぶ君のせいだ。とファンである患いとの双方性の矢印にフォーカスした曲。ただもう1つ特徴があり、メンバーそれぞれのソロパートがあります。メンバー脱退と加入で歌詞の1部を変えながらも受け継いできた大事な曲です。
特に好きなのが个喆パート。希死念慮が凄いときにずっと聞いてた部分です。
”好きが正義”も”生きてて”もとても良い言葉。个喆ちゃんの甘いボーカルで歌われる分猶更意味を持って飛び込んでくる。
11月現場に行くのはこれを聴くためだといっても過言ではないです。8月の地元公演はチケットこそ取った物の体調不良で行けず、悔しくて泣いて病みました。その時にこの曲をずっと聞いていて「泣いてる、いや、大丈夫。泣くくらいなら君に会いたい」に強く共感して涙をこらえていたので、逢えた瞬間に思いっきり泣いて笑い合いたいと思います。いっぱいチェキも撮ります。
君がキミで在るように。
曲だけでなくメンバ―6人のことも描きたかったのですが長くなり過ぎるのでこの辺で。曲を気に入ってもらえれば、どんな子が歌ってるんだろうとメンバーに興味を持ってもらえるのかなと。自分がそうだったので。
既にとったチケットは11月横浜と12月福島。チケットはまだですが来年には武道館もあります。地元公演に行けなかったのは本当に悔しいのですが、その分想いがより強く重くなって濃縮還元されたので、これでよかったというかこうなる運命だったんじゃないかと受け入れました。
10月は7周年にハロウィンにいっぱい配信もありましたし、いっぱい想って患えましたしね。
11月横浜公演後は特大感情Noteやチェキレポ上がると思うのでお楽しみに。…いや、別に楽しみにされるものでもないですね。
それでは。この記事がぜん君にハマる一助になれたら幸いです。一緒に患ってください。
Алисия