あれから、ずっと気になっていたんだと思う。
ネットでひと目見た時から憧れてしまったんだろう。
お菓子屋さんの店の名が「ルスルス」、
お菓子の名前は「夜空缶」。
こんなに文学的な香りのするクッキーなんてお目にかかったことがない。
缶を開けたら宮沢賢治か、稲垣足穂のような世界がありそうだもの。
ひょっとして鴨沢祐司さんのマンガの中にあるお店じゃないかな。
このイノセントな世界に憧れる気持ちは食欲や物欲とは違う。
なんだかお金で売ったり買ったりできるものではないような
気すらしてくるから不思議だ。
いつのまにか夜空缶は私の中ではパンドラの匣になっていた。
そんなこともすっかり忘れていたある日、
クローバーの3さんがニッコリ、クッキーを手渡してくれたの。
「わあ、あの夜空缶!」
平静を装いながらもやはりお金のやりとりなしに
アリスに届いたことに心躍っていたよ。
クローバーの3さんはルスルスできちんとお買い物をして
プレゼントしてくださったに違いないのに。
なんて勝手な妄想なんでしょう。ごめんなさい。
星のカタチのクッキー。
そんなにめずらしいものでもないような気がするけれど、
これを手にしたら特別なクッキーだとわかります。
銀河の星の光が降り注いだんだね。
こんなイノセントなお菓子にあうお茶はPUKKAでしょ。
それも3種の聖なるバジルのブレンドを淹れました。
この星のアイシングは乳酸菌のようにキラキラしてる。
手の中に、指先に輝くお星様がある。
そうだ!これは星そのものなんだ。
開けてしまったパンドラの匣からは
どこまでも想像力をかきたてる宇宙が拡がりました。
☆菓子工房ルスルス
https://www.rusurusu.com/
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