Windows10/11にて古いAdobeソフトをインストール後にPC起動できない時の対策法(PhotoshopやCS6等)
過去Windows10やWindows11にて、古いVerのAdobeソフト(PhotoshopやCS6など)をインストールした時に、PCが再起動に失敗し、Windowsが起動しなくなることがありましたので、その時の対策方法として、個人的な備忘録として残しています。
なお、一定な知識が必要であり、問題が起きる可能性もありますので、内容については保証することはできません。そのため、内容に興味がある方は、自己責任にて行ってください。
追記ですが、古いAdobeソフトは、この記事の内容以外でも、以下のものを含めインストールにすでに様々なハードルがありますので、果たしてどこまで需要あるのか疑問に思うところはあります。
Windows10/11が起動できなくなる原因について
新しい世代のWindowsは、セキュリティを向上するために、起動時セキュアブートが搭載されています。これが古いVerのAdobeソフトのドライバー等と干渉して起動できなくなることがあります。
また、Windows11では、さらにセキュリティが向上されており
アプリのWindows セキュリティからでも既定でコア分離のメモリ整合性など、有効になっている項目が多くあります。そのため、古いVerのAdobeソフトのインストール時に、ドライバー等で警告されることがあります(ソフトをインストールしたいので、下記対策を実行するまで一旦無視するしかありません)。
以下から、対策方法を説明します(方法は 3つ+α ありますので、該当するものをお試しください)。
対策方法について
1.インストール後再起動する前に問題のファイルを削除する
PhotoshopやCS6などの古いVerのAdobeソフト(Windowsに干渉するソフトに限る)をインストールして、システムからPCの再起動を要求されますが、再起動すると起動に失敗します。そのため、問題のファイルを再起動する前に、削除するというシンプルの方法となります。
問題のファイルの場所は2ヶ所にあります。なお、ファイルが拡張子表示されている前提で以下の作業をしますのでご注意ください。わからない方は、WindowsのVerをキーワードに付け加えて、「ファイル 拡張子 表示」とインターネット検索していただければ大丈夫と思います。
まず、「C:\Windows\System32\drivers」のフォルダーに移動し、「PxHlpa64」というテキストで検索してください。「PxHlpa64.sys」というファイルがありますので、これを削除します。
次に、「C:\Windows\System32\CatRoot」のフォルダーに移動し、「pxhlpa64」というテキストで検索してください。「pxhlpa64.cat」というファイルがありますので、これを削除します。
上記のファイルを削除すると、PCは問題なく再起動できるようになります。
2.セキュアブートを一時的に無効にする
古いVerのAdobeソフト(Windowsに干渉するソフトに限る)をインストールして、再起動してしまった場合、Windowsの起動を失敗するようになります。
この場合、PCマザーボードのBIOSメニューにて、セキュアブートを一時無効にします。無効にして設定を保存し、再起動します。
なお、BIOSメニューの起動や設定の仕方は、メーカーによって異なる場合がありますので、インターネット検索してみてください。
Windowsが起動するようになるので、「1.インストール後再起動する前に問題のファイルを削除する」の該当ファイルを削除し、BIOSメニューにて、セキュアブートを有効に戻します。
3.システムの復元を活用する
Windowsにはシステムの復元という機能があります。この機能有効であれば、Adobeのソフトをインストールする前の状態に戻せることがあります。
システムの復元の復元ポイントがインストールする直前に作成されている場合は、Windows起動時の回復オプションを利用して、システムの復元を実行することできます。
詳しく知りたい方は、WindowsのVerをキーワードに付け加えて、「システムの復元」や「回復オプション」とインターネット検索していただければ大丈夫と思います。
システムの復元が成功した場合、Adobeのソフトを再インストールしてから、「1.インストール後再起動する前に問題のファイルを削除する」の該当ファイルを削除するという方法になります。
ただ、システムの復元からのAdobeソフトの再インストールは、最初にインストールしたときの、Adobeソフトのファイルや設定などの残骸が残っており、インストール時にエラー出る可能性があります。
この場合、念のためバックアップをし、「AdobeCreativeCloudCleanerTool」及び、Windowsエクスプローラーなどの検索を行い、adobeの残骸と思われるファイルなどを削除することによって、再インストールのエラー解決となる可能性が大きいです。
他に起こりうるエラーの対策(CD/DVDドライブ、仮想ドライブ等)
「PxHlpa64.sys」及び「pxhlpa64.cat」の削除により、CDドライブ、DVDドライブ、仮想ドライブ及びそれらに関連するソフトなどでエラーを起こす可能性があります。この場合、念のため、レジストリをバックアップの上、下記のリンクの方法の「方法5:破損したレジストリ エントリを修正する」を実行することによって、エラー解決となる可能性が大きいです。
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