シーイヤーパヴェ Cear pavéのAuracast複数台接続機器や方法について
シーイヤーパヴェとは
シーイヤーパヴェとは、2023年のクラウドファンディングでスタートしたデスクトップ用やポータブル用にも使用可能な高性能スピーカーとなります。
3Dサラウンドや高品質な複数構成マイクなどもありますが、詳細な説明は割愛しますので以下のサイトをご参照ください。
なお、シーイヤーパヴェ本体や複数台接続用の公式Bluetooth Auracastトランスミッター(Auracastトランスミッターは、市販のものでも流用は可能です)は、現在2024年7月末まで一般発売予約の仮予約が公式サイトで始まっていますので、確実に欲しい方は、仮予約の段階で予約した方が良いかと思います(仮予約の説明から一般予約は生産数量の関係上、すぐに手に入らない可能性があります)。
また、現時点の単独接続についての感想としては、体感想定以上の音質、音域や明瞭さがあり、質の良い複数マイクを含めて非常に良かったと思います。3Dサラウンドについては音源次第であり、基本的にはステレオに近い状態です。
ただし、Bluetoothのマルチペアリング/マルチポイントに現状対応していないため、接続の切り替えに関しては非常に使いづらいと思います。この点については、公式回答によると今後のアップデートで機能追加していくとのこと。
複数台の同時接続用機器や方法について
シーイヤーパヴェはBluetoothのAuracast接続を利用しての複数台接続に対応していますので、これにより、1台の時よりもさらに高品質な立体音響を楽しめる機能が組み込まれています。
そのため、BluetoothのAuracastに対応にしている送信機器(トランスミッター)があれば、理論上は問題なくスマートフォンなどを含めて様々な送信機器で複数台の接続は可能です。
しかしながら、現状において、BluetoothのAuracast対応している機器の選択肢が非常に限られ、将来的には増えると思いますが、探すのが困難な状態にあります。また、新規格の黎明期によく起こることですが、設計メーカーなどによっては、相性問題が出るのが現状です(これはメーカー同士で調整中であり、将来的には改善するという話を聞いています)。
一番最初にでも述べましたが、シーイヤーパヴェ公式から公式のAuracast対応送信機器(トランスミッター)が一般発売される予定ですので、これを購入するのが一番確実です。また、アナログ、USB-Cや光デジタル入力と様々な入力に対応しており、持ち運びも可能で高性能と思います。
ただ、使用用途やサイズの違いから、USBドングルなどの汎用品を併せて検討している人もいると思います。この点、Amazonで見つけた以下のAuracast 対応している高性能USBドングルがありましたので、実際に試した結果を紹介します(aptX各種コーデックやLE Audioともに対応)。
また、相性問題についても、シーイヤーパヴェやこのUSBドングルはともにQualcomm Snapdragon Sound採用しているとのことですので、相性問題は起こりづらいと思います。
まず、結論から述べますと、問題なく複数台の接続は可能でした。しかしながら、このUSBドングルを使用するのにあたって、シーイヤーパヴェ及びUSBドングル両方の説明書ともに不親切や説明不足でしたので、試行錯誤する必要があります。
方法としては、以下の通りにUSBドングルのLE Audioモードとシーイヤーパヴェと順番に通常ペアリングします(詳細は割愛しますので、不足部分はそれぞれの説明書を確認してください)。
なお、Amazonで見つけたこのUSBドングルは、ファームウェアのアップデートがありますので、自己責任にはなりますが、可能であれば以下のサイトのファイル(AK3040 Pro MAX)を使いアップデートをしてください。
汎用USBドングルによるAuracast複数台接続(AK3040ProMAX)
USBドングルボタンを1秒長押してから(初回起動時除く)、LE Audioペアリングモードに入ります。
シーイヤーパヴェ初回起動時は、自動的に通常ペアリングモードになります(他の機器のペアリング情報が残っていましたら、電源オフ状態から電源ボタン10秒長押ししてリセットからの再起動が必要です。将来的にはマルチペアリングなど機能追加の予定があるとのことですので、この操作は改善されると思います)。
シーイヤーパヴェの説明書にペアリングモード2(Auracast)の記載ありますが、罠ですので無視してください。
ペアリング成功になりましたら、該当のシーイヤーパヴェからサクセスの音声が出ます。
2台目のシーイヤーパヴェも同様にペアリングしていきます。
この時、1台目がディスコネクトの音声で接続解除されますが無視します。距離によっては、1台目に再接続してしまう可能性あるので、接続時距離で適宜調整してください。
USBドングルボタンを3回連続押してから、Auracast送信モードに切り替えます(赤LEDが1秒間隔点滅します)。
音楽などを流し、複数のシーイヤーパヴェから同時に音が流れれば成功です。
立体音響を楽しむため、可能であればシーイヤーパヴェの説明書に記載してあるポジショニング設定モードを確認してください。
シーイヤーパヴェの電源オフなど完全に接続切れた場合、再起動した時1台のみ接続済みの状態になりますので、Auracastで複数台の接続ができません。そのため、接続されていないシーイヤーパヴェに対して、この項目の1番と6番を実行してから、7番のAuracast送信モードに切り替えれば問題は起こりません。
3台目以降のシーイヤーパヴェを所持している人も同じ方法でいけると思いますが、試せていませんので、結果については保証できません。