ずっと受けたかったソフトウェアエンジニアリングの授業〈2〉 ...第10章を読んでみた

外部設計工程

①内容まとめ

外部設計工程とは、決められた予算の範囲内で顧客にとって最もメリットの大きいシステムの仕様を決めること

顧客とベンダが双方合意の上、外部設計書を作成し、トラブルのないようにする

そのために、ベンダは顧客のビジネスモデルについて理解しておく必要がある


②認識のズレ、印象

外部設計書は顧客の手元に残るということなので、デザインレビューの時と同様、あるいはそれ以上に、不明瞭な表現がないか、システムの機能に関する記載漏れがないか、用語の統一はできているかなどを細部まで徹底して作り込む必要がある

というか、ソフトウェア開発そのものが「細部まで徹底することの繰り返し」なんだと再確認した。なるほど、弁護士や医者に例えられるのも納得できる


③不明ワード

【外部設計(基本設計)】(p99)

ベンダから見て社外に向けた設計。顧客やユーザー側から見えるところの設計

これに基づき作成されるドキュメントを「外部設計書」(基本設計書)という


【内部設計(詳細設計)】(p99)

ベンダから見て社内に向けた設計。顧客やユーザー側から見えないところの設計

これに基づき作成されるドキュメントを「内部設計書」(詳細設計書)という


【静的】(p102)

予め与えられた状態が人や時間によって変化しないこと

例: 阿部寛のホームページ(見る人や時間によって内容が変化しないので静的なコンテンツ)


【動的】(p102)

予め与えられた状態が人や時間によって変化すること

例: アマゾンのトップページ(タイムセールの情報は時間によって変化する動的なコンテンツ。ログインして閲覧するのであれば人によっておすすめの商品が異なるはずなのでこれも動的なコンテンツ)


【ドキュメントの版番号】(p107)

正式リリース前はv0.1, v0.2 ...と頭の文字は0から始まる。リリース後はv1.0,  v1.1... と頭の文字は1から始まる。

→【Elixirの版番号】

Elixirの場合は3桁目で機能の変更を伴わないバグフィックスやセキュリティアップデートの更新を表現している。

この他、 -devなどを末尾につけて、開発中のバージョンであることを示す場合もある。その他にも末尾にいろいろ書いてあるようだが今は割愛

例: v1.12.2  バージョン1リリース以降、細かな機能変更が12回行われた後の、さらにバグフィックスやセキュリティアップデートが2回行われた後のバージョン


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