ピアちゃん #1 惑星間ファイルシステムをElixirで作っちゃった人のお話...を見てみた
元記事、元動画様:
ピアちゃん #1 惑星間ファイルシステムをElixirで作っちゃった人のお話https://youtu.be/kDqiufCUYl8 ↓
[翻訳] ①Brooklyn Zelenka and The Exciting World of Edge Computing ↓
内容まとめ
このコラムの中心人物、Brooklyn Zelenkaさんの紹介と、彼女の研究分野であるDID(Decentralized IDentifier)、惑星間ファイルシステムとは何か?について、その1。
印象
初回配信にはつきものの機材トラブルがありながら、内容としては非常に深いものがありました!
Web3.0、 DIDという言葉が世間を独り歩きしていく前に、きちんとした理解を深めたいと思いました。
※質問があれば、Quitaのコラムのコメント欄へ、とのこと。piacereさんが直接Brooklyn Zelenkaさんに質問を届けてくれるかも?!
不明ワード※()内は動画内で出てきた箇所
【Brooklyn Zelenka(ブルックリン・ゼレンカ)さん】
このコラムの中心人物。
Elixirで惑星間ファイルシステムを書いたちょっとすごい人。
Fissionというスタートアップで働く研究者。
【惑星間ファイルシステム】(23:45)
惑星間や衛星間(人間が物理的に行けない場所を含む)でデータのやりとりをする上での手法。
【DID】(25:43)
Decentralized IDentifierの略。読みはディセントラライズド アイデンティファイヤー。
【Decentralizedなシステム】(28:13)
例えば、Googleアカウントの認証をするのに、Web2.0のCentralizedなシステムでは、認証用に作られた専用のサーバーにアクセスが集中する必要があった。
それが、Decentralizedなシステムでは、ユーザーの一番近くにある、認証を受け付けられるサーバーがその役割を引き受ける。
【Decentralized と Distributedの違い】(30:18)
物理的な距離が関係している/関係していないの違い。
【DID Foundation(DIF)】(31:20)
DIDの認証のプロトコルなど規格や仕様を決める団体。
【Web3.0】(32:05)
Web2.0はCentralizedなシステムだが、不正アクセスのリスクやユーザーのプライバシーが特定の企業に集中するなど、様々な課題がある。
そこで、その課題を解決するために生まれたのがWeb3.0。
そのID管理の中心的な手法としてのDID、それを実装するための技術としてのエッジコンピューティングがある。
【エッジコンピューティング】(42:30)
このクラウドの時代に、自治体がなぜか作っちゃったサーバーセンターなどが使われずに眠っているという状況がある。
さらに、クラウド型のシステムでは、アクセスが特定のサーバーに集中して使いづらかったり、国や地域によってサーバーの数に差があるという状況がある。
そこで、エッジコンピューティングを用いれば、そういった眠っているサーバーをDecentralizedなものとして活用することができる。
【ホットデータ/コールドデータ】(51:45)
加工なしにすぐ扱えるデータ/すぐには扱えないデータ。
私達エンドユーザーが普段触るのはほぼホットデータ。
ただ、ホットデータは消費電力も多い。
Decentralizedなシステムでは、
そのデータへのアクセス傾向を自動的に分析した上で、頻繁に使う人の近くにそのデータを置いておき、アクセスの高速化を図り、
あまり使わない人は遠くのデータにアクセスするので、少し待つという手法がとられる。
なお、たくさんの場所でアクセスするデータについては、複製し同期化が図られる。
【VC】(58:15)
ベンチャーキャピタル。スタートアップ企業に対し出資を行い、その企業が成長した時に大きなリターンを得る目的の投資会社。
【テープバックアップ】(1:04:15)
磁気テープにバックアップを取る手法。
低コスト、大容量、長期保存性、低消費電力、高い移動性、セキュリティ上の優位性といった理由から、銀行系などで用いられている。
参考↓
【DTN(Delay/Disruption Tolerant Networking)】(1:25:50)
遅延耐久ネットワーク。通信が遅れたとしてもデータを到達させることのできるネットワークシステム。
宇宙空間ではその物理的距離や環境の酷さから、delayとlostの区別が付きにくいほど、地上と比べてdelayがかかる。
そのDTNを実現する手法についてElixirで研究しているのが、piacereさん。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?