第十六回 Ba 沙我 |ノーズマウンテン・ラジオ「 成績不振、出場機会を失ったエジル。そんなアーセナルにしたエメリに喝!! 」
今回は『ノーズマウンテン・ラジオ』のパーソナリティーである沙我様が、どうしてもみなさんに聞いてもらいたい話があるということで、特別にラジオ対談形式でお送りします。
――沙我様、どうしたんですか?
この息の荒さから察するに(プレミアリーグの)アーセナル問題ですか?
(*この記事は2019年に収録したものです)
そうなんですよ。あのね。
これを読んでくださってるみなさんは、あまり分からないかもしれないけど。
僕的にはすごく重大なことが今まさに起こってる訳。
フットボールというのはね、その人の人生を左右しかねる訳ですよ。
――応援している側の人生をも巻き込んで。
そう。現地のサポーターなんて、本当に人生かけて応援してて。
――しかもそれがおじいちゃん、父親、孫と三世代で人生かけてたりして。
それが、向こうでは普通ですからね。
そうそうそう!
僕はまだ一世代ですけど、日本からずっと‥もう8年ぐらいになるのかな? 応援してまして。
僕にとってアーセナル戦は、自分のテンションをかなり左右するような出来事なんですよ。毎試合、毎試合が。
それでね、今怒ってるのは監督問題についてなんです。
それまで、アーセナルは長年同じ人が指揮官をつとめていた訳ですけど。
――名将、アーセン・ベンゲル監督ですね!
ベンゲルは日本でも名古屋グランパスを率いたり、日本代表の監督オファーも何度もするぐらい日本ととっても縁がある人で。
そう。その人が1996年からアーセナルを率い、作り上げた栄光のアーセナルというブランドがあるわけ。
GUCCIとかCHANELと等しいような一大ブランドを彼は作り上げたわけ。
だけど、彼はもう今年70歳なんですよ。
もう体力的にも現実問題厳しくなってきたのと並行して、チームの成績もどんどん苦いことになっていって。
ものすごい功績を残しながらも、自ら引き際を感じたようで、2018年に退任したんですよ。
そうしてベンゲルの長期政権が終わって、新しい監督が来たんです。
スペインから。
――ウナイ・エメリ監督ですね。
そう。僕的にはまったく馴染みのない人だから不安だったんですよね。
それでも、なんとか頑張ってもらいたいなということで、僕のなかでは受け入れたんですよ。彼を。
格好もキッチリしてて、オールバックでね、仕事できそうな顔してたんですよ。
なにかやってくれるかなと思って期待して見てたんですよ。
去年は就任1年目。長期政権が続いた後を引き継ぐのって、本当に大変なことで。
実はその前にマンチェスター・ユナイテッドも似たような経験をしていてね。
――そうですね。マンUにはアレックス・ファーガソンという名将がいまして。
この人は27年間マンUの監督を勤めましたから。
そのなかで13度のリーグ優勝、2度のチャンピオンズリーグ優勝というマンUの黄金期を築き上げたんですよね。
その黄金期、赤い悪魔としてギグズやスコールズ、ロイキーンとプレイするデヴィッド・ベッカムを見て、プレミアならでの精度の高いクロスキックでチャンスメイクするこのイケメン誰だって衝撃を受けましたから。
でも、その後ファーガソンと喧嘩してレアル(・マドリード)に移籍しちゃいましたけど。
ベッカムに続いてそのファーガソンまでが退任したあと、マンUは巨額の資金を投入していろんな監督や選手をあちこちからとってきたんだけど、なにをやってもうまくいかなかった。
――そこからマンUは低迷期に入っていって。
いまだに迷走中で。
そういうことからも、いかに長期政権の後の引き継ぎが難しいかというのは見てたんだけど。まさにそれが、今ウチのアーセナルにも来ちゃってて。
僕たちはアイツら(マンU)とは違うと思ってたんですよ。
――まあ築き上げてきたチームブランド、戦術やシステムからしてまったく違うライバルでしたからね。
そう。僕らはアイツらよりも堅実だから、あんなにはならないと信じてたんですよ。
なんですけど、今年2年目に入ったものの、いまだに監督の采配がまったく理解できないというものが多くてですね。
僕は試合を観てると、最近は毎試合ストレスが溜まるばかりでツラいんですよ。
観るのが。
――一番のイライラポイントはどこですか?
僕が一番激推ししてる選手に(メスト・)エジルという選手がいるんですけど。
――ああー。元ドイツ代表のMFですね。
私はエジル、プレイの前にあの顔がちょっと…(苦笑)
特徴的な顔してるからね。でも、プレイスタイルは美しいんですよ。
ただ彼は内面的に繊細なところがあって。
メンタルが不安定になるとすぐ感情が表に出ちゃって、それがそのままプレイにも表れちゃうんですよ。
だから、いいときはすごい走るし守備もちゃんとするんだけど、メンタルがダメなときは、すぐに怒っちゃって走らなくなったり、守備もしなくなるから交代させられるんですね。
それでも、僕は彼のプレイスタイルが好きで。
彼はものすごく美しくチャンスを演出するプレーヤーなんですね。
だから前の監督、ベンゲルさんがいた頃はチームとして彼をアーセナルの中心的選手としてとらえられてたんだけど、いまのエメリ監督のなかでは、エジルは構想外になってしまっていて。今はベンチすら入れてないんですよ。
僕はまずそれが気に入らなくて。
みなさんに分かりやすいようにいうと、沙我さんはライブ会場まで来てます。
来たにも関わらず、ずっと楽屋にいてステージには出てこないという。
――それで、ライブがキックオフになってステージを見たら。
「まさかのユナイトのハクが沙我さんの代わりにベース弾いてる!」みたいな状況なんですよ。
毎試合、毎試合こっちとしては“なんでやねん!”状態な訳ですよ。
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アリス九號.オフィシャルnote
限りなく2次元に近い2.5Dロックバンド、アリス九號.のオフィシャルnoteです。 毎週メンバーがリレー形式でオフィシャルnoteだけの…
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【※2020年5月29日閉刊】 限りなく2次元に近い2.5Dロックバンド、アリス九號.のオフィシャルnoteです。 毎週メンバーがリレー形…
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