第百七十七回 Dr Nao|Nao's キッチン「cafeALICE -Premium Valentine-」Nao店長スペシャルインタビュー
2月11日、12日の二日間、都内某所のオシャレなカフェを貸し切りにして、Nao店長とともにメンバーが店員となり、NUMBER SIX.会員のお客様をお迎えしてオープンした「cafeALICE」は大盛況のまま営業を終了。
このイベントを企画の立ち上げから仕切ったNao店長に、「cafeALICE」について話を聞いた。
ーーNao店長、まずはお疲れ様でした。今回の「cafeALICE」で、凍結発表後初めてファンの方々にお会いできたと思いますが、いかがでしたか?
Nao:店長としてイベントを回すことに精一杯で、今こうして言われるまでそのことに気づかなかったんですよね。本当に大変な二日間だったので。
ーー店長となるとそうなりますよね。
Nao:このイベント自体、去年の俺の誕生日にやる予定だったんですよ。当初は「Nao BIRTHDAYイベント」を二日間やる計画で。ドラムソロイベントを7月30日にやって、31日にカフェイベントをやる予定だったんです。だけどまだコロナ禍で、自分がそのイベントでやりたいと思っていたサービスは難しいという問題があって。マネージャーと一緒にお店まで探してたんですよ。でもお店の方と話して、「今はちょっと難しいですね」ということで、カフェイベントは一旦先延ばしにしたんですね。それで9月9日のワンマン後ぐらいにやろうと考えたんですが、それも難しくて。その後はツアーが始まっちゃったので、ツアーが終わった後、国の基準も色々緩和されてきたところで、バレンタインに合わせての開催となったんです。
ーーそんな前々から企画していたことだったとは。
Nao:そうなんです。自分は、このイベントを成功させることと、来てくれたお客さんに満足してもらうことが最優先だったので、今回、みんなが少なからず不安な気持ちを抱えながら「cafeALICE」に参加していたことまで考えが至らなくて、本当に申し訳ありませんでしたという感じです。とにもかくにもブラックな会社で(笑)。しかも自分は店長だから、仕込みから何から労働時間が半端なかったんです。
ーー実態は「cafeALICE」ではなく「cafeBLACK」だったと(笑)。
Nao:そうなんですよ!自分としては、ファンクラブ限定で「会員制のちょっとフォーマルなカフェ」というのをイメージしてたから、内装もシックで、品のある感じのお店を探してたんですよ。それで、メニューも一つにまとめて。ウェルカムドリンクからデザートプレート、ご挨拶、というイベントの流れも考えたりして。それらを通して、なかなか普段は見られないメンバーの姿をお見せできたらなと思ってました。
ーー店長はどんなことをやっていたのですか?
Nao:他のメンバーはホールでお客様からオーダーを取ったり、オーダーされたものをサーブしたりしてたんですが、僕は基本、キッチンに入りっぱなしでした。カウンターでドリンクを作ったり、デザートプレートをチョコペンでデコってたりしてました。でもそれだけだとみなさんにお会いできないので、最後は各メンバー名刺を手に、みなさんのお席まで伺って、名刺を渡しながら一人ずつとご挨拶をする、というのをやったんです。だから来店したお客様はメンバー一人ずつから必ず名刺をもらっているんです。「せっかく行ったのに〇〇とは話せなかった」とならないようにというので考えたんですけどね。
ーーなるほど。元々カフェをやりたいと思ったきっかけは?
Nao:2017年の個人バースデーイベントで「A9 Nao 一日限定カフェ CAFEジャスティス」というのをやったことがありまして。この時はドラムソロライブと一緒にやったんです。これが、僕の主観ですけど、お客様にはとっても楽しんでもらえたと思ったので、この感じをバンドでやれたら絶対楽しいんじゃないかというところから始まりました。
ーーちなみに、その時はどんなカフェだったのですか?
Nao:「A9 PMEMIUM V.I.P SALON」の料理動画公開収録ということで、“闇たこ焼き”を作りました。みんなが見てる中でたこ焼きの中にいろんなとんでもないものを入れて、それを自分では食べず、みなさんに提供して食べてもらったんです(爆笑)。その時は僕がドリンクのオーダーを取って持って行って。その時もデザートプレートを一人ずつ目の前でデコったのかな。あ、違う。面接みたいな感じで個室に一人ずつ呼んで、そこで名前を聞いて目の前でデコったんだ。そして、最後は記念にアコギで弾き語りをしてお別れをしました。
ーー歌ったのはもちろん「POISON〜言いたい事も言えないこんな世の中は〜」?
Nao:その時は高橋優さんの「福笑い」かな。僕の弾き語りはここから始まったんです。それまでは沙我さんに支えられながら歌ってましたから。
ーー「CAFEジャスティス」がNaoさんの弾き語りの原点。
Nao:間違いなくそうです。それで「これは楽しい、カフェをバンドでもやりたいな」と思って、アルバム「黒とワンダーランド」の時に、CDの中に「cafeALICEご招待状」というのを封入して、招待形式でカフェをやったんです。それがバンドとしては初ですね。その時は無料だったのでできることも限られてたんですが、それでもファンの方にはとても好評で。「行きたかったのに外れました」という声がたくさんあったので、じゃあ次はみんなが参加できるような形でやりたいな、と思って。それを今回やっと実現することができたんです。
ーー実現までに時間がかかった企画だったんですね。
Nao:バンド活動という軸があるので、どこのタイミングがいいのか、世の中の状況も鑑みるとすぐにはやれなくて。実現するまでに時間がかかってしまいました。
ーーでも、こういう企画ができてしまうところがこのバンドらしいですね。
Nao:なんでもやれて、それをやったとしてもイメージから外れない。昔からそういうバンドでしたからね。そこは自分達らしさなのかなと思います。なんでそれができるかっていうと、キザっぽくカッコつけてきてないからだと思います。
ーーキザっぽくカッコつけてるように見えて。
Nao:全然そうじゃない。ゆるくてふわふわしてて、柔らかいバンドですからね。だからできるんじゃないですか。あと、俺個人としては楽しいことがしたい。長くバンドをやればやるほど、そこしか無くなってくるんですよ。若い頃は無理してでも頑張んないといけない時期もありますけど。長年続けてると、嫌なことやるぐらいならみんなで楽しいことやろうよって、そこに行き着きましたね、個人的には。
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限りなく2次元に近い2.5Dロックバンド、アリス九號.のオフィシャルnoteです。 毎週メンバーがリレー形式でオフィシャルnoteだけの…
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