第百九十回 Ba 沙我|ノーズマウンテン・ラジオ ツアー先から番組収録
バンドとしては久々の長い全国ツアーとなった「Graced The Beautiful Story」ep.2〝Farewell Flowers〟を無事終え、新宿BLAZEにて5月17日にlynch.、6月20日にvistlip、6月21日にDEZERTを迎えてツーマンライブ企画「Singularity 02」を開催。
7月1日からはラストツアー LAST DANCE ACT.4「Frozen Waterfall」で全国6か所を巡り、9月3日、東京ドームシティホールにてLAST DANCE FINAL ACT「Last Galaxy」を開催、そこで"凍結"を迎えるアリス九號.。
今回は、ツアー開催中にリモート収録したノーズマウンテンラジオの中から、沙我が最近気になっているトピックやマイブーム、「Singularity 02」について語ったラジオをお届け。
ーー今シーズン、アーセナル(プレミアリーグ、沙我の推しチーム)、絶好調ですよね(収録時点では1位を独走、その後マンチェスター・シティにトップの座を奪われ、今シーズンを2位で終えた)。この好調ぶり、「どうしたんだ今シーズンのアーセナルは。いつものアーセナルらしくないぞ」と言われていますが。
沙我:そうそう。さすがにここまで好調ぶりが続くと、みんなそう言いだしますよね(微笑)。ずーっと首位ですから。「どうせ、ドローの試合しちゃったぐらいから急失速して、気づいたら4位とか、それがいつものアーセナルパターンだから」ってみんな想像してたと思うんですけど。「意外とコイツら落ちねぇな」になってる感じで。
ーーそうですね。ここまで好調ぶりが続くと。
沙我:ただね、僕はもう知ってたんですよ。僕のTwitterを遡って見てもらうと分かるんですけど、前から書いてるんです。「今期のチームはいけるぞ」と。
ーーシーズンが開幕する前にそんな予想を?
沙我:そうです。今回のチームは違うぞと思ってました。そもそも僕はアーセナルの基本フォーメーションに対して、ずっと昔から「4−3−3」でやって欲しいと思ってたんですよ。絶対にアーセナルにはこれが一番合うと思うんです。合うのは分かってるんだけど、これをやるためのメンバーが足りてないからできない。だから他のフォーメーションでやらざるを得ない、というのが近年のアーセナルだったんですよ。なので、成績も安定しなくて途中から失速してしまう。それを「あと一息なのになぁ」という気持ちで観てたんです。それがですよ。今期に入った時「お!これは遂にメンツが揃ったぞ」というのがあったんです、僕の中で。「このメンツならシーズン通して4−3−3でいけるな」と思いまして。「今期はいけるぞ!」と確信したんですよ。そうしたら予想していた通りになったんです。今期のアーセナルは安定して強いんですよ。
ーーなるほど。
沙我:そもそもアーセナルがこれ以前にプレミアリーグを制覇したのって2003-2004シーズンだから。
ーーもう19年も前。沙我さんが好きなアーセン・ベンゲル監督が率いて、アレックス・ファーガソン監督率いるマンチェスター・ユナイテッドと優勝を争っていたアーセナル黄金期。そんな黄金期のアーセナルがついに復活するかもという。
沙我:ええ。それが現実味を帯びてきている訳ですからね。僕がサッカーを好きになったのは2009年ですから、ロビン・ファン・ペルシがいた時代なんですね。だから初めてなんですよ。こんなに強いアーセナルを観るのは。
ーーそれは感慨深いですね。
沙我:今期のアーセナルは負けないんです。とにかく耐える。「これは優勝チームがやることじゃん!」って思うようなことをやるんですよ。
ーーそうやって耐えられるから失速もしない。
沙我:そうですね。優勝するチームってなぜか失速しないんですよね。負け試合でも絶対に負けない。そういう展開を今期のアーセナルは何回かやっていて、それを観る度に「これは優勝するチームがやることや」「優勝までいくやつや」と感じてました。
ーーそうして、気づけば試合日程もあと残り10試合を切るところまでまで迫ってきました。
沙我:だから楽しみで仕方がないです。
ーー今期の好調を支えているキープレーヤーは誰ですか?
沙我:やっぱり守備陣です。DF一人一人のクオリティーが高いんですよ。あとはアンカー(二人のセンターハーフの後ろに位置してMFとDFの間のスペースを埋め、守備のスペシャリストとして貢献するポジション)。アンカーのスペシャリストのような選手って、本当に少なくて希少な存在なんですね。今のアーセナルにはトーマス・パーティというものすごい選手がいまして。コイツがすっごい仕事ができるんですよ。コイツのお陰で。
ーー常勝軍団でいられている、と。
沙我:そうなんです!コイツがいなかったら負けてたなという試合がたくさんあるし。だから僕的にはこのトーマス・パーティのおかげで守備面が安定したところがデカい。
ーーそれで負けそうな試合でも負けなくなった。
沙我:そうなんですよ。攻撃陣はもともとポテンシャルは高かったんで心配はしてなかったですが、そこに守備の安定というのが加わったというのがかなりデカいですね。攻撃陣ではガブリエウ・ジェズス!今シーズンにマンチェスター・シティから移籍してアーセナルに来てから、僕の中で「あ、これはもう安心だな」「今期は心配は無い」と思いましたね。
ーー攻撃陣のエースとして移籍後のデビュー戦では、90秒で豪快な初ゴールを決めて、ニュースにもなっていましたもんね。
沙我:ええ。だから、「なんとか怪我だけはしないでくれよ」と思ってたら大怪我(昨年のカタールW杯グループリーグ第3節カメルーン戦で右膝内側靭帯を損傷)しちゃって、3か月ほどリーグ戦から離脱してたんですけれども。なんとかその間もチームは耐えて耐えて。15試合ぶりに先発復帰したら、いきなり2得点決めてましたからね。本当に最高です!現時点で今のチームに言うこと無いですから。
ーーあんなに文句ばかり言ってたのに、こんな日がくるとは。
沙我:ホントそうですよ。欲を言えば、トーマス・パーティの控えが欲しいです。あいつと同じぐらいのクオリティーの選手がもう一人いたらな、と。昨年の冬に補強ポジションとしてウイングとアンカーのバックアップとして獲得したんですよ。レアンドロ・トロサールとジョルジーニョという選手を。でも一番欲しかった第一希望のミハイロ・ムドリクとモイセス・カイセドは取れなかったんですね。なので、今後もなんとかこのポジションのさらにクオリティーの高い選手を狙って獲得して欲しいなと思ってます。というのも、これでアーセナルはチャンピオンズリーグ(欧州クラブのNo.1を決める[UEFAチャンピオンズリーグ]のこと。プレミアムリーグからは前年リーグ戦上位4チームが出場権を得られる)に出場が決まったので。そうなると、今期とはまた別次元のチームを作らなきゃいけないんで。なおさら来期のことを考えて、いい選手を獲得して欲しいんですよ。僕ね、9月3日以降の自分のことよりも、今はアーセナルの来期のことを一番真剣に考えてますから(笑)。チャンピオンズリーグが始まると試合数が増えるから怪我のリスクも高まるし、コンディションを整えるのもすごく大変なんですよ。来期はリーグ戦もチャンピオンズリーグも狙わなきゃいけないので。
ーーそうなると、同じチーム内に同じレベルのチームをもう一つ作れるぐらいのバックアップ選手の層が必要となってきますからね。
沙我:そうなんです。だからとにかくレベルの高い補強選手を獲得して欲しいんですよ。
ーーアーセナルが好調だと、沙我さんの語り口調まで熱くて驚きました。
沙我:あとね、個人的に最近アツいのがガンダムね。
ーーTwitterにガンダムのプラモデル、登場してますもんね。しかも突然。
沙我:なんか、ここに来てなんですよ。(ガンダムシリーズの最新作となる)「機動戦士ガンダム 水星の魔女」という今やってるアニメは、グロいシーンが話題になってるんですけど、それがすごい人気みたいで。これまでのガンダムファンじゃない新しい層には、これがすごくウケがいいみたいなんです。ガンダムなのに学園モノで、主人公が女の子で、女の子がいっぱい出てくるんですよ。
ーーかなり斬新ですね。
沙我:絵だけ見たら「これは絶対に見ないな」という感じだったんですよ、自分的には。でもあまりにもウケてて、色々話題になってたんで見たんです。見たら見たで、先が気になって最後まで全部見ちゃいまして。最後まで見ちゃうと「面白いなぁ」みたいな感じになってきちゃったんですよ。そうしたら「ガンダム、また欲しいなぁ」という気持ちがムクムクと自分の中から湧いてきて。「よし、また集めよう」ってなったんです。でもこの歳でおもちゃみたいなガンダムを集めてもしょうがないから、「やるなら本気でやろう」と。最高のものを作ったり集めたりしようと思ってやり始めた結果、家がとんでもないことになってます(笑)。
ーーかなりすごいんですか?
沙我:ええ。かなりすごいことになってます。まず、棚から買い揃えまして。
ーーガンダムを置くための棚。
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アリス九號.オフィシャルnote
限りなく2次元に近い2.5Dロックバンド、アリス九號.のオフィシャルnoteです。 毎週メンバーがリレー形式でオフィシャルnoteだけの…
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