第六十三回 Gt 虎|MOVIE TORAVIA 「レオナルド・ディカプリオ論」
いやー、お待たせしてしまってすいませんね。
今回はちゃんと観てきたよ。ディカプリオ映画。
例えばね、みなさんは“ディカプリオといえば?”って聞かれた時に、『タイタニック』以外だとなにを思い浮かべるんですかね。
改めて考えると、意外と無くないですか?それに代わるような“代表作”が。
あとね、もう1つ、気づいちゃったんですよ。
ディカプリオって“時代劇俳優じゃね?”ってことに。
史実に基づいた時代背景がある作品をメインにしている俳優なんですよ。彼は。
あの『タイタニック』だってそうじゃないすか。
『タイタニック』(1997)
『ロミオ+ジュリエット』も言ってみればそうだし。
『ロミオ+ジュリエット』(1996)
他にも、例えば『ジャンゴ 繋がれざる者』とか『ディパーテッド』もそう。
『ジャンゴ 繋がれざる者』(2012)
『ディパーテッド』(2006)
『ジャンゴ 繋がれざる者』と『ディパーテッド』は1800年代をモチーフにした映画なんだけど、日本だと江戸時代じゃないですか。
オシャレに描いてはあるけど、じつは意外と時代劇の人なのかなと思うんですよ。日本でいうならば。
それをすごい思ったんだよね、今回見直してて。
FBI長官のエドガーを演じた『J・エドガー』もそうでしょ?
『J・エドガー』(2011)
ディカプリオは政治がらみの事実に基づいた作品に出ることが多いんですよ。
キャラクターものって、まったく出てないんだよね。
改めて見ると、出てる作品に特徴がある俳優だなと思いましたね。
その流れで考えると、この間話した『インセプション』は、ディカプリオのなかでも意外な作品なのかなってことを思っちゃったんですよね。
『インセプション』(2010)
こういうSFっぽいものって、他には無いんですよ。
本人が好んで史実ものに出てるのかどうかは分かんないんですけど。
今回、ディカプリオについて語るにあたって、俺は『ジャンゴ 繋がれざる者』と、今まで獲れなかったオスカー賞を初めて獲った『レヴェナント:蘇えりし者』を再度見たんですけど。
『ジャンゴ 繋がれざる者』に関しては、そもそもディカプリオは主演じゃないんですよ。
だから、見てても途中まで全然出てこないんです。
だけど、途中出てきた瞬間から「あれ、主役変わった?」って思うぐらいインパクトがある演技をしてて。
演技中に怪我しちゃって、血だらけになりながらも演技を続けてるところがそのまま映画に使われたという有名なシーンがあるんだけど。
そこはたしかにすごいんですよ。いろいろディカプリオの作品を見てきたけど、この人はなにが特徴的な俳優なんだろうって考えながら、この『ジャンゴ 繋がれざる者』も観てたんすけど。
目を見るんですよね。すっごい。
演技をする時に、ひたすら。視線を絶対ずらさないの!
これ、この人のめちゃくちゃ特徴だなと思いましたね。
相手がどこかの方向を向いたら、その人の目線を追っていくような視線を絶対するんすよ。
それがすごい特徴的で。これはどの映画を観てもそうで。
そういう目線のシーンがかならずある。
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アリス九號.オフィシャルnote
限りなく2次元に近い2.5Dロックバンド、アリス九號.のオフィシャルnoteです。 毎週メンバーがリレー形式でオフィシャルnoteだけの…
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