航空料金の格差



これは、2018年8月に、書いたものである。

先日、旅行会社のそばを歩いていたら、「今年も、福岡から直行便」とフィンエアーのポスターが出ていた。週に数便、ヘルシンキまでノンストップで飛べるという。

福岡ヘルシンキ間で、往復料金に格差があるかどうか、グーグルフライイツを使って調べてみよう。

行きは、8月31日10時、福岡を発って、14時25分にヘルシンキに着く便を利用する。

帰りは、9月6日16時30分ヘルシンキ発、翌7日8時、福岡着である。

所要時間は、行きが10時間25分、帰りが9時間30分。

行きと帰りに使う便を逆にして、ヘルシンキ発福岡着にしたら、航空料金に差が出るのだろうか。

結果は意外にも、福岡発のほうが、5000円ほど安く15万6840円。ヘルシンキ発は16万1966円。

では、ヘルシンキとロンドンの間の往復料金はどうなのか。

往路は、8月29日8時、ヘルシンキを発って、ロンドンには9時10分着、所要時間は3時間10分。

復路は、9月9日13時35分、ロンドン発、ヘルシンキ着は18時25分、所要時間は、少し短くなり2時間50分。

ともに、フィンエアーの直行便を利用して、ヘルシンキ発が3万6088円、ロンドン発が1万3936円と、極端な格差が出た。

これには、フィンランド人がフィンエアーに対して、怒りの声を上げているのではないか。11月1日、ヘルシンキ発、13日帰国の便を使うとしても、往復料金は1万5515円と、ロンドン発に比べて高い。

グーグルフライイツは、航空機だけでなく列車の料金も検索できる。ロンドンとパリを結ぶユーロスターを使って、往復料金に差があるか調べてみよう、と思ったのだができない。1年前は、確かにできたのだが。

仕方がないので、航空機によるロンドンパリ間の往復料金を調べよう。

9月4日18時、ロンドンはガトウィック空港発、20時20分、シャルル・ド・ゴール空港着、所要時間は1時間20分。

9月6日7時10分、シャルル・ド・ゴール発、7時25分、ガトウィック着、所要時間は、1時間15分。イージジェットによる往復料金は7998円。

行きと帰りを逆にして、同じイージジェットを使って、パリとロンドン間を往復すると、料金は9876円。

フィンランドにしても、フランスにしても、イギリスに住んでいる人が得をするような料金体系になっている。

最後に、ユーロスターのサイトを使って、ロンドンはセントパンクラス駅とパリ北駅を結ぶ往復料金を調べよう。

列車の料金は出発時刻によって大きく異なるので、ここでは最安値の切符を使う。

9月4日、セントパンクラス駅17時01分発、パリ北駅着が20時20分、所要時間は2時間19分。片道の料金は41ユーロ。

9月6日、パリ北駅7時37分発、セントパンクラス着が9時ちょうど。所要時間は2時間23分。料金は51.50ユーロ。しめて92.50ユーロ。この日のレートは1ユーロ126.24円なので、およそ1万1677円。

9月4日パリ北駅発、6日セントパンクラス発にして最安値の往復料金を調べると、144ユーロ、およそ1万8179円。

行きは、7時08分とまあ許せるが、帰りの出発時刻5時40分は、朝5時前に起床しないと、間に合わないのではないか。

ここでも、イギリスに住む人が有利になっている。これは英語が世界を席巻していることと何か関係があるのか。

乗車時刻による、価格差

往路 9月4日

ロンドンからパリ、41ユーロから125ユーロ

復路 9月6日

パリからロンドン、51.50ユーロから125ユーロ

往路 9月4日

パリからロンドン、79ユーロから124ユーロ

復路 9月6日

ロンドンからパリ、65ユーロから164ユーロ。

以上はスタンダード料金。このほかに、スタンダードプレミア、ビジネスプレミア料金がある。

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