ホーチミン3泊4日



これは、2018年10月に、書いたものである。

出発直前バーゲンというのは、どこの旅行会社でもやっているようだ。今回はSTワールドによるベトナム4日間の旅を取り上げよう。12月3日に成田を出て、6日に帰国すれば、料金は3万9500円。

これに成田空港使用料2610円、現地出国税2580円が加わるから、支払額は4万4690円。

初日は午後に成田を発って、ホーチミン市には夜の8時ごろ到着し、4日目は朝食を取る暇もなく早朝に帰国の便に乗るから、実質2日間のホーチミン市観光である。食事は朝食の2回だけ。

グーグルフライツによると、12月3日成田発、6日成田着のベトナム航空直行便の最安値は5万3640円。往路が6時間50分、復路が5時間20分と、所要時間は1時間半も異なる。

3泊するホテルは、ユニバースまたは同等クラスとあるが、このユニバースとは宿泊先の名称なのか。おそらく、ユニバース セントラル ホテルのことであろう。

トリップアドバイザーでもトラベルコでもエクスペディアでも、この先半年間は、すべての部屋が満室のようだ。口コミに寄せられた評価には、やれ滞在中、スタッフのだれもが笑顔を見せなかったなど、さんざんな苦情が寄せられているにもかかわらず。きっと、格安ツアーを主催する会社が買い占めているのであろう。

このホテルの評判が悪いのは、ネット上で一目瞭然なので、もっといいホテルに泊まりたいという人のために、会社は4つの選択肢を用意している。3泊あたり、ひとり9500円から2万2500円までの出費を強いられる。

最初はボンセン サイゴン ホテルのスーペリアルーム。広さ25平方メートル、シングルベッド2台、朝食ビュッフェ付きなら、税およびービス料込(以下、同じ)で、ふたり3泊して1万8027円。

次は1万7000円余計に取られるウィンザープラザ。デラックスルーム シティビューという部屋なら、朝食つきで3泊ふたりで5万4912円。

3番目は1万8500円追加出費のコンチネンタル。スーペリアルームなら5万2605円。

最後は2万5500円負担増のルネッサンス リバーサイド。デラックスルーム シティビューなら7万5904円。これはホテルズドットコムで予約した価格だが、トラベルコを介してアゴダで予約すると6万8742円。部屋は34平方メートル。

このホテルはマリオット系列らしく、マリオットドットコムから予約すると、3泊ふたりで1530万1591ドンと、途方もない大きな数字を示される。日本円では7万3780円ほど。どうも、海外のホテルを予約するときは、トラベルコに限るようだ。

ベトナムでは、ホテルでマッサージをしてもらうと、チップが必要のようだ。このホテルでマッサージを受けたオーストラリア人の夫婦がトリップアドバイザーに寄せた苦情を読むと、海外旅行に出かける勇気がなくなってしまう。

日本円で900円ほどのマッサージを受けた夫は、施術者とチップのことでケンカになったと妻は記している。夫はチップとして100円ほどを渡したら、相手は承知しないで、500円よこせと主張したのである。

5つ星のホテルで働く人の態度ではないと感じながら、
250円で妥協してもらって、夫婦は後味の悪い思いを残してその場から去った。

苦情のメールを出して、もう4日もなるのに、まだホテルからは何の返事も来ない。

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