3回目の賭けに惜しくも破れたガン患者



2006年4月、アスベストの吸引によるガン、中皮腫と診断され、年内の命と宣告された、英国人、ジョン・マシューズさん60歳。同じ病気の患者が生き延びたのは、最長で25ヶ月といわれて、民間賭博会社の「ウィリアム・ヒル」 へ向かった。

英国では、民間賭博会社が合法化されており、何でも賭けの対象になる。現在のスナク政権が1年もつかどうかも例外ではない。

医者の予想に納得せず、25ヶ月と1週間後の「08年6月1日まで生き延びてみせる」と、マシューズさんは50倍のオッズで、100ポンドを差出して、受け入れられた。

指定日まで、無事、生き延び、5100ポンドを手にしたマシューズさんは、09年6月1日までの命に、同じ倍率で、同じく100ポンドを賭けた。

これにも勝ち、前回と同じ額を懐にしたマシューズさん、「さらに1年生き延びれば、オッズは100倍」といわれて、また100ポンドを賭けて、懸命に病魔と闘ってきたが、あと1ヶ月弱というところで、命が尽きた。

妻に先立たれていたマシューズさん、今頃は天国で妻と再会して鼻高々ではあるまいか。「3回の賭けで300ポンド使い、9900ポンドの儲けだから悪くはないだろう?」


2020年12月6日午前0時に始まる、ワールドカップ決勝トーナメント、日本とクロアチアの試合。ウィリアム・ヒルの倍率は、日本の勝利に11/4、引き分けに9/4、クロアチアの勝利に21/20。

すると、20000円賭けるとすると、それぞれ75000円、65000円、41000円を手にすることになるのだろうか。

60000円使って、上記の3通りに賭けると、日本が勝てば15000円の儲け、引き分けなら5000円の儲け、クロアチアの勝利なら19000円の損になるのだろう。

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